牛のレバーを生食用として客に提供したとして、兵庫県警は28日、同県三田市高次1丁目の居酒屋「必食仕事人 主水」の経営者、内村修容疑者(56)を食品衛生法違反(牛レバーの非加熱提供)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、内村容疑者は今月中旬、店内で客に生レバーを提供した疑いが持たれている。通常のメニューには載せず、常連客らに「裏メニュー」として紹介していた。「アカ」「ナマ」などの言葉で注文を受けており、口コミで知って来店する客もいたという。県警は今月、店を同法違反容疑で捜索し、生レバーを客に出していることを確認した。 厚生労働省は2012年、前年に起きたユッケなどによる集団食中毒を受けて生食用の牛レバーの提供・販売を禁止している。豚の生レバーや生肉についても提供・販売の禁止を決め、27日開かれた審議会で了承されている。