「構造解析は,生命現象を様々なスケールで直接観ることができる“最も高解像度なイメージングモダリティ”である」という視点から,このようなイノベーションがもたらした最新の研究成果と今後の展望をご紹介します. はじめに―構造生物学から構造生命科学,そして構造イメージング時代のトランススケール計測へ【田中啓二,若槻壮市】 第1章 近年の技術革新と解かれた構造 概論 近年の技術革新と解かれた構造【若槻壮市】 1. クライオ電顕によってとらえられたP4-ATPaseフリッパーゼの輸送サイクル【平泉将浩,西澤知宏】 2. クライオ電子顕微鏡によるクロマチンダイナミクス研究【鯨井智也,滝沢由政,胡桃坂仁志】 3. ミトコンドリアタンパク質搬入ゲートTOM複合体─クライオ電子顕微鏡による立体構造の解明【荒磯裕平,遠藤斗志也】 4. クライオ電子線トモグラフィーの現状と将来【福田善之】 5. 高速AFMの技術