■アメリカでは11人に一人の割合で、お客がお金を払わずに1品以上の商品を店から持ち去っている。高失業率が続く中、万引きをする人が増えているのだ。万引き等による損額は小売業者に年間1,190億ドル(約9兆円)を与えているとされ、小売総売上高の1.45%にも達するのだ。実はプロによる万引きは全体の3%しかなく、大半は素人による「魔がさした」行為なのだという。全米万引防止協会(National Association for Shoplifting Prevention)の広報官は「70%の万引き犯は、最初から計画しての犯行ではないのです」と語っている。そして万引き犯の4分の3は、未成年者というわけでなく、仕事をもった成人である。さらに全体の35%の万引きは、お店のスタッフが協力者となっている「スィートハーティング(Sweethearting:レジ係りが意図的に商品のスキャニングをしない不正行為