2年の中止・延期を経て、世界最大級の同人誌即売会であるコミックマーケット(以下、コミケ)が昨年末開催された。入場者に有効なワクチン接種か72時間以内のPCR検査による陰性証明を求めるワクチン・検査パッケージの導入など、新型コロナ感染症対策を徹底した上で、従来よりも規模を縮小しての開催だったが、2日間で11万人が訪れた。 前回中止の苦渋の決断、今回開催までの苦労の2年間、そして、コミケとして記念すべき100回目の開催となるC 100への意気込みについて、コミックマーケット準備会の市川孝一共同代表に話を伺った。 想定外のC98中止、下りなかった興行保険 引き返せないところまで来ていた──今回のコミケ(C99)、終わってからの率直なご感想をお聞かせ下さい。 市川 すごいやりたかったですし、終わってみてすごく気分が晴れました。やっぱりコミケットはハレの日なんだなとつくづく感じました。 ──初めて開