内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は4日、外部からの不正なアクセスで、メールアドレス約5千件が外部に漏洩した可能性があると発表した。メールの文面も流出した恐れがある。NISCは政府のサイバーセキュリティー戦略の司令塔で、個人情報の漏洩が疑われる事案は初という。 外国からサイバー攻撃を受けた可能性もあるとみて、原因を調査している。現時点で個人情報悪用などの被害は確認されていない。 NISCによると、漏洩の恐れがある期間は、昨年10月上旬~今年6月中旬。NISCとやり取りしていたIT関係の民間事業者や学術関係者のメールアドレスなどが流出した可能性がある。 不正アクセスはNISCが使用している機器の脆弱性を利用したもので、外国でも同様の被害が確認されているという。攻撃元や機器の名前は明らかにしていない。 6月13日に職員が電子メールシステムで不正通信の痕跡を発見した。同14日にシステム