わたしたちはいつまで金銭や時間など限りある「価値」を奪い合うのか。ベストセラー『世界は経営でできている』では、気鋭の経営学者が人生にころがる「経営の失敗」をユーモラスに語ります。 【写真】人生で「成功する人」と「失敗する人」の大きな違い ※本記事は岩尾俊兵『世界は経営でできている』から抜粋・編集したものです。 〈図書館や喫茶店などにおいて一心不乱に教科書や参考書を蛍光ペンでカラフルに塗りたくっている人に出くわすことがある。 みるみるうちに三、四、五本と次々に新しい蛍光ペンが登場して彩りが足されていく。ときどき「ああっ、ピンクがもうないじゃん」などと愚痴をこぼしている。どうしようもなくなって、充血させた目をひん剥いて「だめだ、ピンクがなきゃ」と、インクが切れた蛍光ペンを買いにダッと駆け出すことも珍しくない。 こうしてようやく出来上がった充血と腱鞘炎の結晶の「作品」は確かに美しい。だが果たして
20世紀後半から、人間は莫大量の淡水を農工業で利用するようになった。そのうち少なからぬ量は海に還ることなく蒸発して大気中に放出される。それが降水となることで、観測されてきた北半球の陸地における2%程度の雨量増加を説明できてしまう。 IPCCなどでは、人為的なCO2排出による地球温暖化によって雨量が増加したと説明されてきたが、そのようなメカニズムはどうやら存在しない。 このような「目から鱗」の主張をする面白い論文が出たので紹介する。 【解説記事】 ・Role of Humans in the Global Water Cycle and Impacts on Climate Change ・解説記事(機械翻訳) 【論文(有料)】 ・Global Warming and Anthropogenic Emissions of Water Vapor 20世紀後半には、世界中で著しい経済成長がおき
宇宙に地球外知的生命体が存在するかという、現代における最大の謎の1つは結局、多数存在するかほとんどいないかの「二者択一」の命題であることが判明するかもしれないとする研究結果が発表された。研究をまとめた論文は専門誌International Journal of Astrobiologyに掲載される予定だ。 地球に似た惑星では、生命の発生はほとんどの場合起きるか、滅多に起きないかのどちらかのはずだと、研究チームは論文の中で主張している。宇宙生物学的に言えば宇宙は非常に過密状態か、非常に過疎状態かのどちらかであり、これらの中間の状態にあるとするのは不自然で、確率的に低いと考えられると、研究チームは結論付けている。 これは、地球外知的生命体探査(SETI)の推進派にとっては驚くべき情報だろう。 生態系では庭園にせよ銀河にせよ、個体数がある初期値(例えばゼロ)から、単位時間当たりの平均の生まれる個
作家・髙橋秀実さんの新著『ことばの番人』(集英社インターナショナル)は、校正者の精緻な仕事に迫るノンフィクションだ。髙橋さんは「日本国憲法にも複数の誤植が存在する。盛んに改正論議が繰り広げられているが、それ以前に『校正』が必要なのではないか」という――。 【写真】日本国憲法の「原本」 ※本稿は、髙橋秀実『ことばの番人』(集英社インターナショナル)の一部を再編集したものです。旧字体・異体字が正しく表示されない場合があります。 ■「誤植」だらけの日本国憲法 誤植といえば、もうひとつ気になるのが法律だった。連日『官報』で訂正されているように、法律には誤植が異常に多い。なぜこんなに間違えるのかと疑問を抱いていたのだが、あらためて調べてみると、そもそも日本国憲法にも誤植があるらしい。 日本国憲法は日本国の「最高法規」。言ってみれば、社会の間違いを正す最高位の法律である。制定当初(1946年)に「われ
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