12月3 日本国際賞受賞記念講演を聴いてきました さて先日書きました通り、11月30日、同志社大学にて行われました佐川眞人博士の日本国際賞受賞記念講演会に行って参りました。受賞対象になった、世界最強の磁力を誇るネオジム磁石の開発についてわかりやすく解説がなされ、聴衆もみな身を乗り出すようにして聞き入っていたのが印象的でした。 佐川眞人博士(日本国際賞ウェブサイトより) 磁石になる元素としては、3d電子を持つ鉄・コバルト・ニッケルが身近なものです。しかし1960年代から、4f電子を持った希土類元素を加えることで強力な磁石を創る研究がなされ、サマリウム-コバルト(Sm-Co)磁石などが開発されました(ちなみにこのSm-Co磁石を開発したのは、歌人の俵万智さんの父上である好夫氏だそうで、有名な歌集「サラダ記念日」には、これを詠んだ短歌が収められているということです)。世界の磁石の研究者が夢中にな