ほんとうは、とても書ききれるようなものではない事を、ここにてまとめておきます。 * その後も いろいろありましたし、 もうすっかり私は九十九里浜の飯岡(出身地)のことなんて、忘れていました。 其の地を、その時、訪れたのも、たんなる旅行気分でした。 「「「「おっ、 もしかしたらこの近くだったのかな? あれ、 そうだ。 知らない間に こんなとこまで歩いてたよ。 そーだよ。 あの角をまがったとこだよ。 そこを曲がれば 家のある細い坂道の上り坂があとすこしだったんだっけ。 ん? 」」」 (其の時に私の心の中の描写です。) 「「「 ん? いや違うな。 もうひとつ、こっちだ。 この角だ。」」」と その角を 曲がったとたんのことです。 一二歩で、私の足は止まり、 まわりを見回していました。 うわああああ。 ここだよ。ここ。 妹といっしょに、はだしで海まで走っていった、 この道だ! 奥に のぼり