2021年6月22日、政府がまとめた報告書によると、3月に公表された男女格差を測る「ジェンダー・ギャップ指数2021」にて日本の順位が156カ国中120位であったことが報道された。このニュースを耳にして、「一体、この国のどこでそのような男女差別が行なわれているのか」と首を傾げた人も多いのではなかろうか。 男女差別の多くは、性別に関わらず、そう考えた人のすぐ近くで行われている。会社、学校、家旅、ご近所、友人。そういった小さな社会に“水滴”のように存在している。 どうしてか。それが差別だと気付いて問題視してくれる人がいないからだ。 その証拠に、公然と行なわれている男女差別表現が満載のゴシップを、多くの人が当たり前のように受け入れて、コンテンツとして消費している。 一例として、宇垣美里さんと田中みな実さんのネットメディア上での扱いの話をしよう。 宇垣美里さんを「落ちぶれた」とあざ笑うネット記事の
