著者:林 信行=ITジャーナリスト iPhoneの最大の特徴は,先進的なユーザー・インタフェースと使いやすさだろう。これまでにもタッチパネルを使った機器はあったが,使い心地の点ではiPhoneの足下にも及ばない。機能が充実している割には初めて使う人でも,ほとんど迷うことなく操作ができる。アップルのスティーブ・ジョブズCEOも,「Macでのマウス操作,iPodでのクリックホイールに続く,3度目のインタフェース革命をもたらした」と,iPhoneのユーザー・インタフェースの良さを強調する(写真1)。その自信の現れか,iPhoneにはマニュアル本が付属されていない。操作の概略を解説した大きな紙が1枚入っているだけだ。なぜアップルはこんなユーザー・インタフェースを作れたのか。今回は,アップルのユーザー・インタフェース設計哲学の背景に迫りたい。 写真1●アップルのユーザー・インタフェースの革命 スティ
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