マツダはトヨタ自動車と次世代車の加減速や安全制御機能などを一括で動かす「頭脳」にあたる車載システムを共通化する。共通化でシステム開発の投資を7〜8割削減できる見通し。電気自動車(EV)の普及や自動車の高機能化を背景に開発競争は激化しており、先行する欧米メーカーを追いかける日本勢の動きが熱を帯びてきた。車載システムは基本ソフト(OS)を中心に、電子制御ユニット(ECU)、ワイヤハーネス(組み電線
シリーズハイブリッド機構の発電機として、ロータリーが約11年ぶりに復活した。2023年6月に量産を開始した「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」に搭載する。(出所:マツダ) 内燃機関(ICE)とどう向き合うか。 当面はICE車が利益を出していくし、当社としてはエンジンに最後までこだわる。ただ、(エンジンの機種数は)少し絞り込んで、リソースを新しい領域に移していく時だとも捉えている。 これまではフレキシブル生産という形で変種変量生産を可能にして様々な機種を造ってきたが、生産の維持が難しくなってきた。平常時は問題ないが、新型コロナウイルス禍では(エンジンの)バリエーションの多さで影響が出た。当社が大丈夫でも、サプライヤーの負担が増える場合もある。生産をロバスト(頑健)にしていくには、やはり機種数を絞っていく必要がある。 もう1つ、機種数を削減すべき理由がある。それが、(法規の)認可・認
●富山に流れる動きも 能登半島地震を受けて予約キャンセルが相次いだ金沢市内のホテルが、「県外客」でいっぱいになっている。全国から自衛隊や電力会社、行政機関の関係者が復旧支援のため、駆け付けているからだ。インバウンド(訪日客)や観光客の姿がまちなかから消える中、「満室」となるホテルも。金沢市内で宿泊施設を確保できず、富山県内で部屋を押さえる動きも出てきた。 「金沢駅前はもういっぱいだった。能登へのアクセスは少し遠くなるけれど、車なら気にする距離でもない」。11日夜、金沢市大額町にある金沢国際ホテルロビーで鍵を受け取った小売大手の40代男性はこう語った。 9日に東京から石川県入りした後、車で能登と金沢を往復し、店舗の被災状況を確認している。事前にインターネットで調べたところ、金沢駅前をはじめ、北陸自動車道のインター近くのホテルを探したが、数日間連泊できる施設は見つからなかったという。 同ホテル
サントリーは11日、2024年の国内酒類事業およびビール事業について説明した。ビール類の販売が好調なサントリー。とりわけ『サントリー生ビール』については、大幅な増産を計画しているようだ。 サントリーが2024年の事業方針について説明。写真は(左から)サントリー 代表取締役社長の鳥井信宏氏、サントリー 常務執行役員 ビールカンパニー社長の多田寅氏 酒類市場の再成長に向けて 冒頭、サントリー 代表取締役社長の鳥井信宏氏は2023年の国内酒類事業の実績について「コロナ禍で落ち込んでいた業務用市場が急回復するなどし、前年同期比で3%の増加となりました。特にビール類は『ザ・プレミアム・モルツ』『パーフェクトサントリービール』が伸長し、また2023年4月発売の『サントリー生ビール』も当初の年間計画を超える販売実績となりました」と振り返る。 サントリー 代表取締役社長の鳥井信宏氏 『ザ・プレミアム・モル
●冷凍庫復旧まで船番24時間態勢 能登町・小木港の特産といえば凍らせたスルメイカ「船凍(せんとう)イカ」。いったん溶けると品質が低下してしまうため停電の影響が心配されたが、全て無事だった。使用不能となった保管先の冷凍庫から、漁船の冷凍庫に移すことで難を逃れたという。不漁で水揚げが少なかった今季、漁師たちは執念で貴重なイカを守った。(経済部・若村俊) 地震発生時、イカは石川県漁協小木支所の冷凍庫に保管されていた。しかし、停電で使えなくなり、4日になっても復旧の見通しは立たなかった。「溶けたら売り物にならんぞ」。焦りを募らせた漁師たちはイカを漁船に一時避難させることを決めた。 5日、計2隻に2万ケース(計180トン)を移したが、ここからも大変だった。冷凍庫を使うには船のエンジンをかけ続けなければならず、乗組員は交代しながら24時間態勢で船番を担当。「漁師が命がけで取ってきたイカを何とか守りたい
映画『窓ぎわのトットちゃん』 オリジナル サウンドトラック NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンAmazon ある人から、「シロクマさんは『窓ぎわのトットちゃん』を見ておいたほうがいいと思う」と勧められ、疲れたまま週明けを迎えようとしている連休最終日に観に行った。映画館に来ているお客さんは大半が私より年上で、公開から約1か月にもかかわらず客席は結構埋まっていた。 私は原作を読んでいないし、この作品を作った人たちがどういう狙いで制作したのかを知らない。この作品を自分がどう受け取めたのかを確かめてみたかったので、パンフレットのたぐいを買わなかったからだ。インターネット上での評価や噂話もほとんど知らない。先週までノーマークだったからだ。 「トットちゃんはADHD」では片づけられない世界 映画が始まって間もなく、一般的な小学校に通学するトットちゃんが描かれる。私はまず、ここでスゲーと思っ
活断層・火山研究部門 宍倉正展・行谷佑一 株式会社環境地質 越後智雄 1月8日に能登半島北西部の海岸で行った2024年能登半島地震に伴う海岸の地殻変動調査の結果を報告する。調査は国土地理院(2024)による測地観測データの解析によって最大4 m程度の隆起が報告されている領域内の石川県輪島市門前町 鹿磯(かいそ)周辺で実施した(図1)。まず鹿磯漁港では防潮堤壁面に固着したカキやカンザシゴカイ類などの生物が隆起によって離水した様子を観察した(写真1)。地震前のおおよその海面位置を示す固着生物の上限高度について、光波測距儀を用いて地震後の海面(2024年1月8日12:03の時間海面で、ほぼ平均海面の高度と一致)からの高度を複数地点で計測したところ、3.8〜3.9 mであり、同地点ですでに石山ほか(2024)が報告している値とほぼ同じである。 鹿磯漁港より北側では写真2に見られるように波食棚と呼ば
活断層・火山研究部門 宍倉正展 能登半島には中期更新世(約77万年前)以降の海成段丘が発達しており、長期間にわたり地盤が隆起してきたことを示す。隆起はおもに断層活動によって地震時に生じると考えられ、2007年能登半島地震(M6.9)や2023年能登地方の地震(M6.5)に引き続き、今回の地震でも沿岸の隆起が測地観測データの解析によってすでに報告されている(国土地理院、2024)。 産総研地質調査総合センターでは、能登半島北部沿岸に分布する海成段丘のうち、特に完新世(最近約1万年)に形成されたと考えられる低位段丘や岩礁に固着した隆起生物遺骸群集(カンザシゴカイ類やフジツボ類)について、これまで10年以上に渡って調査を行ってきた。その一部は宍倉ほか(2020)によって報告している。低位段丘は基本的にL1〜L3面の3面に区分され、それらの高度分布を図1に示す。L1面の形成年代は今のところ不明であ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く