子宮頸(けい)がんワクチン接種後に継続的な痛みなどを訴える人が相次ぎ、国が接種の推奨を中止している問題をめぐり、12日に名古屋市で開かれた日本小児科学会学術集会で、子宮頸がんワクチン接種後に痛みを訴えた10代の女性2人が、全身に痛みの出る「線維筋痛症」と診断されていたことが報告された。発表者はワクチンの副作用の疑いが強いとみている。 発表した札幌医科大小児科の堤裕幸教授らのグループは「発症のメカニズムはわからないが、ワクチン接種後に線維筋痛症のような症状が出ることを知っておくべきだ」と呼びかけた。 日本線維筋痛症学会が3月に全国調査を始め、これまでに同様の症例が20件報告されたという。