NHK朝ドラ『マッサン』の時代は珍しかった国際結婚も、平成の世では当たり前になった。2013年の厚労省人口動態調査によれば、日本人の結婚の中で国際結婚の占める割合は、30年前(1983年)の1.4%から3.3%に倍増している。件数はじつに年間2万1488件に及ぶ。 結婚件数もさることながら、それ以上に驚かされるのが離婚件数の多さだ。 前出の厚労省調査によると、国際結婚したカップルの1年間の離婚件数は1万5196組。毎年2万組以上の国際結婚カップルが生まれる一方で、その7割に相当する数のカップルが離婚している。日本人同士のカップルと比較しても倍近い比率である。 国際離婚・相続に詳しい柴田正人弁護士がいう。 「近頃では国際離婚の相談が増えています。私が担当した中では結婚生活4~5年で別れる夫婦が多い。長く生活を共にする中で文化や慣習の違いが浮かび上がって修復不可能になるからではないか」 フィリ