死にかけたスイカが窓を突き破って部屋に飛び込んでくるから、あらかじめ窓を開けておくと、そういう日に限って風呂場から昭和が漏れてくる。 小学生の時、マリオRPGに出てくるマロの等身大マシュマロを作るのが将来の夢だと語る同級生がいた。自分はその時「大人になったらマリオRPGのことなんて忘れて別の夢を抱いてるに決まってる」と冷笑したが、彼が今でもあの時の夢を抱いているのか、またはもう叶えているのかは分からない。 屋敷の外にはセガサターン風のポリゴンのお婆さんが規則正しく巡回していて、何でこんな事になったのかと毎日泣いている。悔しくて悔しくて、おでんを注ぎ剥ぎして作ったUFOを飛ばして未来への責任を取るしかない。 だからと言って欲しい秘密道具を聞かれてもしもボックスと回答する人には創造性を感じない。だから重ねて質問する。「もしもボックスでどんな世界を叶えるの?」と。ただその質問をして面白い回答が返