相模原の障害者施設、やまゆり園で起こった殺傷事件でショックだったことはいくつもあるのだが、私の心に引っかかっているのは首相が障害者差別に反対する声明を出さなかったことだ。声明はおろか、コメントすら無かった。 もし欧米の先進国だったら、こういう事件が起こったときに国のトップリーダーが、「障害者の命を軽んじてはいけない」「わが国は全力で障害者の人権を守る」という声明を出すと思う。なぜならこれは単なる殺人事件ではなく、障害者差別の思想的背景にもとづくテロであるからだ。日本政府は今回の事件をテロとして扱い、障害者差別を許さないことを改めて宣言するべきである。 障害者の家族で構成する団体は、『津久井やまゆり園での事件について (障害のあるみなさんへ)』という声明を発表した。 容疑者は「障害者はいなくなればいい」と 話していたそうです。みなさんの中には、そのことで 不安に感じる人も たくさんいると思い