今季、不本意な成績に終わった筒香。来季は中村紀とのポジション争いに勝つことが絶対条件となる【(C)YDB】 46勝85敗13分。 勝率3割5分1厘の最下位で終わった横浜DeNAの2012年ペナントレース。チームがリニューアルしたからと言って、簡単に勝てるほどプロ野球の世界は甘くなく、さりとて、ただ負けを重ねただけのシーズンというほど救いがないわけでもない。 莫大に積み重ねた黒星の、その先におぼろげに見えた気がする光明。中でも若手選手の胎動は、来季の戦いを見据える上で注目せねばなるまい。 ■戦力補強で競争激化 若手の成長が浮上のカギ 「期待されているのは自分でも感じます。その期待に応えられるよう、成績を残したいと思います」 シーズン前にそう誓った横浜の希望にして至宝、クリーンアップとして期待された筒香嘉智は、キャンプでのけがによる出遅れが影響し、打率は規定打席達成者のうち最下位の2割1