MTFというのは、実際のところ私もあんまり良くわかってないのだけれども、ものすごく平たくいうと、何本かヒョロヒョロと並んでいる線が上にあればあるほど、レンズとしてすっばらしいとなるわけだ。読み取れる限り、広角では全面的にこの低周波域が優秀なのは本当にありがたい。一方、高周波(30本/mm)は、細部の解像そのものの精度を表すが、この高周波域を表すグラフも、レンズ中央は申し分の無い性能を示している。ここが悪いと、等倍で見た時に、実は細部が潰れちゃっているというような可能性もあるのだが、そのような心配は限りなく少なさそうだ。望遠においても広角端で見せた切れ味するどい描写を維持している。つまり、中央付近に被写体をおいてF2.8の大口径レンズの持ち味であるボケ描写で作品を撮る時、圧倒的な解像感を与えてくれるのがこのレンズの特性と見受けられる。 ここがスゴイ!28-75mm F/2.8 Di III