2008年に、再婚した夫の実子で当時9歳だった女児に自宅でダンベルなどで暴行を加え、全治9カ月の重傷を負わせたとして、傷害罪に問われた元継母で、逗子市の自営業の被告(41)の公判が2日、横浜地裁(久我泰博裁判長)で開かれ、検察側証人として被害女児(11)が出廷した。虐待の被害児童が証言するケースはあまりなく、女児が弁護側の反対尋問直前に泣きだし、中断する場面もあった。 地裁などによると、被害女児が法廷で証言することになったのは、検察側が証拠提出予定だった女児の供述調書に弁護側が同意しなかったため。公判前整理手続きで検察側証人として女児の証人尋問が決まった。 公判で、女児は、法廷とは別室からモニターを通して語る「ビデオリンク方式」で証言したが、午後の証言前、「もう嫌だ」などと机の下に入って泣いたまま動かず、証言開始が約20分遅れる事態となった。 横浜弁護士会によると、虐待事件で被害を受