16日の熊本県を震源とするマグニチュード7.3の大地震は、長さおよそ50キロにも及ぶ断層が、最大で2メートル近く横にずれ動いて発生したとみられることが、専門家の解析で分かりました。 今回の地震について、政府の地震調査委員会は、17日、「『布田川断層帯』という活断層帯の一部がずれ動いて起きたと考えられる」という見解をまとめましたが、八木准教授によりますと、今回、解析した断層も「布田川断層帯」とほぼ重なり、これを裏付ける結果になったということです。 一方、今回の解析では、これまで政府の地震調査委員会が公表していた「布田川断層帯」の評価より、断層が北東に10キロほど長く伸びている可能性があるということです。断層は、この北東側の南阿蘇村の方向に向かって破壊が進んだとみられ、八木准教授は、南阿蘇村で最大で震度6強を観測するなど、特に揺れが大きくなった可能性があると指摘しています。 八木准教授は「断層