茨城県つくば市にある筑波大学附属病院で、今月、毒薬に指定されている「筋しかん剤」の入った容器2本がなくなっていることがわかり、病院は盗まれた可能性もあるとして警察に届け出ました。 筋しかん剤は、全身麻酔を行う手術などの際に筋肉の動きを弱めるために使われ、国が毒薬に指定していて、病院によりますと、なくなった容器2本で、使い方によっては6人分の致死量にあたるということです。 病院では、保管庫にある筋しかん剤を鍵をかけた金庫に保管していて、薬剤師や麻酔科医などが必ず2人で管理簿にチェックしたうえで取り出す決まりになっているということです。 病院では院内や医療廃棄物置き場などを探しましたが、今のところ筋しかん剤は見つかっていないということで、盗まれた可能性もあるとして22日、警察に届け出ました。筑波大学附属病院の松村明院長は「今回の事態を重く受け止め、毒薬などの管理や取り扱い方法についての手順を見