今更カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』読んだんですが、最大の感想は「よくこの本のネタバレを今まで回避できてきたな!?」です。映画にも舞台にもドラマにもなった上、ノーベル賞報道でネタバレ祭が起きたというのこの本のことですよね? ほんと私の浮世離れぶりすごいな?— ニゴ (@nigo) 2018年5月14日 いまの世の中で「ネタバレ」を回避するのは難しい。 この『わたしを離さないで』に関しては、僕の観測範囲では、わざとネタバレしている人は少なかったのではないか、と思います。 同じような話はこれまでもあったのではないか、とも感じたので「秘密」が、そんなに「意外」ではなかったというのもあります。 個人的には、『わたしを離さないで』は、その「仕掛け」よりも、登場人物の心理描写の素晴らしさに感動した作品なのです。 fujipon.hatenadiary.com あらためて考えてみると、この作品の
