第二次大戦末期のドイツ空軍の特攻攻撃について、きちんとまとめられた日本で初めての本です。 当時の情勢とか、日本の特攻がドイツでの作戦実施に与えた影響、戦後何故ドイツでこの特攻攻撃が語られなくなったか?とかも書かれてます。 この本では、 ・1945年4月7日にアメリカ爆撃部隊に向けて出撃したエルベ特別航空隊の戦い ・1945年4月16~17日に行われたオーデル川にかかるソ連軍橋梁への体当たり攻撃 の2つの作戦を参加者の証言を元に記述しています。 それと作者が現役新聞記者ということもあってか、文章がかなり平易で読みやすいです。 軍事的な専門用語をできるだけ排除して、普通の人にも分かりやすくしようとしてます。 どのくらい文章から軍事用語を排除しているかと言うと、証言者達の当時の軍の階級すら書いていないくらい。 それでも充分に当時の情勢や技術的状況とかを判りやすく書いていて、非常に好感が持てる本か
