富豪のカレン・プリツカー氏の資産を管理するプリツカー・ブロック・ファミリー・オフィスは、特別買収目的会社(SPAC)のシンブル・ポイント・アクイジションのアンカー投資家になった。シンブル・ポイントは2月の新規株式公開(IPO)で約3億ドル(約330億円)を調達したが、同ファミリーオフィスはそれに先立ち5000万ドルの資金を約束した。 ブルームバーグがまとめたデータによれば、2020年初め以降にSPAC約600社が1820億ドル以上を調達している。SPACブームの推進役は大規模投資家や元政治家、スポーツ選手、有名人だが、中でもファミリーオフィスは最大の原動力の一つだ。 ファミリーオフィスと関連会社は過去1年に少なくとも十数社のSPACのスポンサーとなり、これらSPACは約45億ドルを集めた。ブルームバーグのデータによれば、さらに10億ドル相当のIPOが控えている。 元ヘッジファンド運用者のダ