■後続隊 1機目の搬出後、残り6名の状態を把握していると「次が来ます」との連絡。 もう搬出患者は決めてある、患者も落ち着いている。準備は万端だ。 甲板で待ち受けたスーパーピューマの着船は、もの凄い音と風。 身体を固定していないと飛ばされそうなダウンウォッシュ。 ふと脇の岸壁を見ると、自衛隊員が作業の手を止め、背中を向けて立っていた。 8時58分、着船。 そして9時20分、瞬く間に4名の患者を乗せ、派手なダウンウォッシュとともに離陸。 さらに3機目の S-76 は、9時32分着船。 この素晴らしい手際は、やはりトッキュー隊長の手腕だろうか。 二人の高齢女性患者を載せ、9時40分過ぎに離陸した。 ・・・・・・・・ Bell212 は、順調なフライトを続けていた。 患者の呼吸が早くなったが、冷汗はなく脈の強さも変わらない。血圧も良い。 どうやら、怯えているようだ。無理もない。様子をみることにした