結婚情報サービスの業界大手「ウェブ」(本社・千葉県市川市)の有料会員約1万人以上の個人情報が社外に流出していたことがわかった。 同社は、元取締役の40歳代の男性が転売目的で持ち出したとみて、窃盗などの疑いで刑事告訴を検討している。 同社関係者によると、会員情報には住所、氏名、生年月日、連絡先などが含まれている。元取締役が在籍していた2005年頃の会員情報で、当時は全社員が各支社などのパソコン端末から閲覧できたという。 元取締役は06年夏に退職した後、無断で社外に持ち出した会員情報の買い取りを同社にメールで要求したという。断ると、昨夏以降、情報転売を持ちかけるメールが同業他社に届くようになり、同社は千葉県警に相談していた。 元取締役は現在、海外に滞在している。同社は「担当者不在のため、詳しい状況は話せない」としている。同社は1994年設立。全国に26支社・支店を展開している。