Twitterでは以前から、10代の間で独特のネット用語が流行っている。例を挙げていくと次のようなものだ。 「#自発ください」 「#らぶりつ」 「#(RTした人で気になった人)お迎え行きます」 「RT中心に巡回します」 このあたりの単語を実際に使っていたら、そのほとんどが10代、中学生や高校生などだ。どれも、Twitter上で絡んでほしいという意味を指す言葉ばかりだ。 今回はそのような10代における流行のネット用語から、彼らの心理と行動パターン、問題点を見ていきたい。 「自発ください」「らぶりつ」に見る高校生の心理とは 「自発ください」とは、“自分から発信する”の略。使われ方によって若干意味は変わるようで、たとえば「自発くださいフォロバします」という場合は、「(自分から)フォローしてください。フォローバックします」を意味する。 可愛く撮れた自撮り写真に「#自発ください」というハッシュタグが
なぜ -たし単語 ナゼータシ 1.2千文字の記事 7 0pt ほめる 掲示板へ 記事編集 概要起源参考動画関連項目掲示板「なぜ -たし」とは「なぜ -した」の言い換えの表現。 概要 「なぜ -した」の「した」を「たし」に入れ替えた表現である。間にサ行五段活用の動詞が入る。語幹が二文字の動詞が語呂が良い。 「なぜ殺たし」が語源。派生語として「なぜ飛ばたし」など様々なバリエーションがある。また、「なぜ消した」の場合、同様の変化をすると「なぜ消たし」になるはずだが、語呂の良さから「なぜ消したし」で定着した。 以降、サ行の動詞でなくとも「なぜ止めたし」のように語尾を「たし」に変化させて派生語とする向きがある。 さらに「なめんなし」などのようになんでもかんでも語尾に「し」を付けるネットスラングへの影響も指摘されている。これは命令形の語尾に「し」が付く甲州弁の影響もあると考えられており「なぜ -たし」
耳にしたことありませんか、「ほぼほぼ」という言葉。正直、気になります。みなさんは、気になりますか? 試しに夜のとばりが下りたJR新橋駅前で聞いてみた。待ち合わせ中の会社員男性(27)に声をかけると、「進捗(しんちょく)度でいえば、ほぼは90%で、ほぼほぼは95%かな」と教えてくれた。別の会社員女性(24)は、「よく使います。先日も友達に予定を聞かれ、『その日は、ほぼほぼOKだよ』って」。横にいた友人らもうなずいていた。ただ、女性が「上司にも使います」と言うと、友人らは「それはないない」とそろって驚いた。 「私はあまり違和感がないですね」と話すのはエフエム岩手放送部の佐々木寿仁さん(37)。昨年10月の開局30周年記念の特別番組に「ほぼほぼ24時間生放送」と銘打った。「放送後、『誤用だ』といったリスナーからのお叱りの声は1件もありません」 放送1カ月半前の企画会議。番組名を決める際、24時間
日本文化の特色の一つである稲作は、どこからどのようにして伝わったのか。言語学者の松本克己さん(金沢大・静岡県立大名誉教授)が、言葉の系統関係を明らかにする比較言語学の方法で、イネとコメの起源と拡散に光を当てた。近著『ことばをめぐる諸問題−言語学・日本語論への招待』(三省堂)に論文を収めている。 イネはインディカとジャポニカの2種がある。インディカはインド発祥で、4000〜5000年前、ドラビダ人が栽培を始めたとみられている。代表的なドラビダ語である南インドのタミル語では、イネはバリまたはアリ、コメはバリシまたはアリシと呼ばれる。 遅れてインドに到来したアーリア人のサンスクリット語でイネ・コメを指すブリーヒは、ドラビダ語からの借用語とみられ、インディカとともに西に伝わり、ギリシャ語のオリザ、イタリア語のリソ、英語のライスなどに形を変えた。 この記事は有料記事です。 残り1139文字(全文15
あなたは「了解しました」と「承知しました」、どちらをよく使いますか? 【アンケート】 「了解しました」と「承知しました」、どっちを多く使いますか? — 菊池良 / Kikuchi Ryo (@kossetsu) 2016年2月25日 ツイッターでアンケートしたところ、こんな感じでした。わずかに「承知しました」の方が多いですね。 この2つの言い回しですが、「了解しました」よりも「承知しました」を使う方が正しい、とよく言われています。 僕がこれを初めて知ったとき、強い違和感を覚えました。理由は 「了解しました」をよく使っていた 日常でもビジネスでも「承知しました」を使っている人を見たことがなかった ある日、急に言われ始めた からです。「承知」が日常的な言い回しではなかったので、気になったんですね。 そこで調べてみたところ、いつから言われ始めて、どういう経路で定着したのかがある程度わかりました。
2001 The Finnish linguist G.J.Ramstedt is well known for his pioneering role in establishing the field of Altaic comparative linguistics, as well as serving in a diplomatic capacity as the first charged'affaires at the Finnish legation in Japan from 1919 to 1929. It was during this ten-year stay in Japan that he concentrated his efforts on attempting to discover the origin of the Japanese lang
言語学の面白さ、ここにあり! 言語研究において問題となる重要なトピックを扱った諸論文と、これからの言語学に資する著者独自の「日本語系統論」を収録。言語学を志す人、言語を愛好する人にとって真に役立つ参考図書。 第I部 言語と民族 1 第1章 世界の言語 ── その現状と未来 3 1.1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 1.2 世界言語の地域的分布・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 1.3 世界言語の系統的分布・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 1.4 言語の系統とその時間的奥行き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 1.5 言語と話者人口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 1.6 言語と国家・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「日本語」や「日本人」は、それ自体としてあるものではないが、好き勝手に作られる想像の産物でもない。それらは国家統合の理念として近代に要請され、だからこそ「純粋」でなければならなかった。この要請は、失われた過去に「純粋」な存在を求め、そこからの連続によって現在を正当化する。だから、日本語も日本人も、生まれた時には、すでに死産されている。──幾多の議論を巻き起こした問題の書、新稿を加えた決定版で登場。 グローバル化がとどめられない勢いをもつ現在、ナショナリズムや自民族中心主義、それが生み出す排外主義が台頭してきている皮肉な現実は、世界中のさまざまな出来事を見ても疑いない。本書は、若き日にアメリカに渡って博士号を取得したあと、本拠地アメリカのみならず、ヨーロッパやアジアを含め、世界中で活躍してきた著者が日本語でものした初めての著書である。 本書の中核をなし、書名にも採用された記念碑的論文「死産さ
日本列島には、狭義の日本語の他に、アイヌ語、南西諸島の諸言語、八丈語、小笠原諸島の言語、日本手話など様々な土着の言語がある。これらの言語がどういう言語なのかを簡単に紹介する。 はじめに 日本列島に何種類の言語があるか考えてみたことはあるだろうか。人によっては、日本で話されている言語は日本語しかないと思っているかもしれない。ちょっとものを知っている人だと、日本列島にはアイヌ語という日本語とは全く違う言語があることを思い出すかもしれない。あるいは、街角で聞く英語や中国語といった外国語のことを考える人もいるかもしれない。 実は、何種類の言語があるのかをはっきりさせるのは非常に難しい問題なのだが、ここでは少し、日本列島にはどんな言語があるかを考えてみたい。 日本列島の言語≠日本語 小学生ぐらいまでの子どもに、ちょっとしたクイズに答えてもらう場合を考えてもらいたい。 大人:「ドイツで話されている言葉
■日本人の感性を劣化させる紋切型 国会で憲法学者がそろって「戦争法案」を違憲だと断じて、政権幹部たちの慌てふためきようが笑える。憲法学者の権威を否定しようと躍起になって、そのうち「オレがオキテだ」と言い出しかねない勢いだ。 政治家のオツムが劣化しているが、それへのマスメディアの反応、世間の反応は鈍い。なんでこんなことに?と思いながら、武田砂鉄の評論『紋切型社会』を読んで納得した。日本中でオツムが、感性が劣化している。劣化しているところにはびこるのが紋切型の言葉であり、紋切型の思考だ。 著者は昨年秋まで河出書房新社の編集者だった人で、今年33歳。これが初めての著書である。結婚披露宴で新婦から両親に告げられる「育ててくれてありがとう」だの、老害論客がしたり顔で言う「若い人は、本当の貧しさを知らない」だの、ドキュメント番組でインタビュアーが得意気に言う「あなたにとって、演じるとは?」など、20の
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