全国の農産物を都内のレストランへとつなぐ食材流通のベンチャー企業「プラネット・テーブル」(東京)の流通システムを利用する生産者が徳島県内で増えている。比較的高値で買い取ってくれる上、通常の出荷に必要なパック詰めの手間が省ける利点があり、新しい販路として注目されている。 県内からは11月上旬までに50軒が、プラネット社の構築した食材流通システム「SEND(センド)」の利用登録をしている。トマトやイチゴといった登録産品を収穫した後、プラネット社の配送センターに出荷。同社が全量を買い取り、インターネット上に設けた食材リストに掲載し、都内レストランから注文を受ける。 白ナス「美~ナス」やサラダ用葉物野菜を手掛ける唐渡義伯さん(44)=阿波市市場町切幡=は美~ナスを8~9月、週当たり平均15キロのペースで出荷した。「規格外品も扱ってくれて助かるし、再利用の段ボールに入れて送ればいいので手間が省ける」