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『ダンジョン飯』『ヒナまつり』『坂本ですが?』など、漫画好きをうならせる作品を生み出し続ける唯一無二の漫画雑誌「ハルタ」。 最近では、本誌にて連載デビューを飾った『いやはや熱海くん』が単行本1巻発売後には即大重版、さらに宝島社『このマンガがすごい!2024』オンナ編 第3位に同作品がランクインするなど、新人作家の育成も好調だ。その背景には、担当裁量制、新人作家の育成、漫画家へ企画を提案しない……今の「ハルタ」を作る3つの柱があった。 『ヒナまつり』は編集者として成長させてもらった作品 ――塩出さんは、2017年から「ハルタ」の編集長となっています。そもそも何がきっかけで漫画編集者になったのでしょうか。まず塩出さんの経歴について教えてください。 塩出達也(以下、塩出):恥ずかしい話ですが、大学卒業後は就職せず引きこもっていました。だんだん経済的にも精神的にも追い詰められて、そこでやっと就職活
凡庸ならざる肖像画家の肖像 何もないものをいったいどのように造形すればいいのだろう? 『騎士団長殺し』を読み始めて、最初に気になったのは、「これは一体いつの話なのか?」ということだった。その答えは小説の終わり近くになってようやく与えられるのだが、それがわかったとき、やはりそうか、そういうことかと、暫しの衝撃の後、すぐさま深く納得したのは私だけではあるまい。この小説が要するにどういう作品なのかを考えてみようとする時、最終的な、もっとも重要な、と言っていい問題は、疑いなくこのことだ。だがもちろん、そこに辿り着くまでには、それなりの道筋が必要となる。 『騎士団長殺し』を読み終えて、最初に思ったことは、これは村上春樹自身による「村上春樹論」だ、ということだった。彼の小説はしばしば謎に満ちているといわれる。解けない謎、解かれないままで終わる謎また謎に。それゆえに読者や評論家は謎を解こうと躍起になり、
ノーベル文学賞に、韓国の作家ハン・ガンが選ばれた。アジア人女性がノーベル文学賞を受賞するのははじめてのこと。——報せを聞いて、どうしてかわたしは動揺した。部屋に林立する本棚は溢れかえり、つねに混乱をきわめているけれど、ハン・ガンの一連の著作がどこにあるのかおよそ思い出すことができる。調べてみると、邦訳された本はすべてもっていて、そのほとんどを既に読んでおり、一部はくりかえし読んでいた。そうなると、受賞の報に、喜ばしいだけとは少し異なる新たな戸惑いが生じてくる。 そういった動揺について、書店員の友人とLINEで長々と終わりなきやりとりをしていると、お勧めの一冊を訊かれたので、いちばん好みに合いそうなものを紹介した。彼は外国語と縁の浅からぬひとなので、まずは『ギリシャ語の時間』がよいのではないかしら。死せる外国語を身につけること、失明、そして失語をめぐる物語、きっと気にいるのではないか。——さ
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