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ブックマーク / crea.bunshun.jp (55)

  • 大ヒットした前作は「見る必要がない」。“現代版『エマニエル夫人』”の監督が主人公を主体的で大胆な女として描いた理由 | 映画とわたしの「生き方」

    先日、東京国際映画祭にあわせて来日したオードレイ・ディヴァン監督にインタビューをした際、まず尋ねたのは、1974年に一度作られた『エマニエル夫人』をなぜ再び映画化しようと考えたのか。質問に答える前に、監督はまず笑顔でこう前置きをした。「実は1974年版の『エマニエル夫人』を見たことがなかったんです。映画化の企画を聞いたあと、初めて見てみましたが、開始から数分で止めました。わざわざ見る必要がないなとわかったので」。 監督のきっぱりとした言葉に、驚くと同時に拍手を送りたくなった。今見ると明らかに女性差別的で植民地主義的な内容を含む以前の『エマニエル夫人』を監督はどう考えているのか。そんな私の疑問に対する見事な返答だった。前作のことなど気にする必要はない、そんなもの潔く無視しましょう。同じ原作をもとにしながらも、これは前作とは何の関係もない、まったく新しい映画なのだから。 © 2024 CHAN

    大ヒットした前作は「見る必要がない」。“現代版『エマニエル夫人』”の監督が主人公を主体的で大胆な女として描いた理由 | 映画とわたしの「生き方」
  • 「韓国の映画好きはいま日本人監督の作品を観ている」気鋭の若手作家が語る、韓国映画界の“知られざる一面”

    韓国で最も権威があるといわれる「李箱文学賞」や、デビュー10年以内の作家が対象の「若い作家賞」など、デビュー数年にして数々の名だたる文学賞を受賞しているソ・イジェ。短編集『0%に向かって』の出版に伴い、来日を果たした。 『0%に向かって』ソ・イジェ(著)、原田いず(翻訳)左右社 モータウンサウンド、HIPHOPなど、一般的に“Kカルチャー”として人気のある音楽やドラマには登場しない「ソウルのB面」を描いたことでも注目を集めている小説だ。著者がソウル芸術大学の映画学科に通っていたというだけに、韓国の独立映画について書かれた表題作からは、韓国映画のB面も見えてくる。 それと同時に、韓国の独立映画などから現代社会を描くことで、若者のリアルだけでなく、それ以外の世代も含む人々の暮らしが見えてくるような小説になっている。 「韓国映画好きはいま、日人監督の作品を観ているんです」 表題の『0%に向か

    「韓国の映画好きはいま日本人監督の作品を観ている」気鋭の若手作家が語る、韓国映画界の“知られざる一面”
  • 「女性として見る気が起きない」→「じゃあ、やってみろ」入社6年目で抜擢、THE Wプロデューサーが語る“舞台裏” | テレビマンって呼ばないで

    配信プラットフォームが活況を呈し、テレビの観られ方が大幅に変わりつつある今、番組のつくり方にもこれまでとは違う潮流が勃興しています。その変化の中で女性ディレクター/プロデューサーは、どのような矜持を持って自分が面白いと思うものを生み出しているのか。その仕事論やテレビ愛を聞く連載です。 今回は『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』『with MUSIC』『おしゃれクリップ』 などに携わり、入社6年目にして『女芸人No.1決定戦 THE W 2024』のプロデューサーに就任した片岡明日香さんにお話を伺いました。(前後篇の前篇/後篇を読む) 「女性として見る気が起きない」「じゃあ、やってみろ」 ――今年の『THE W』のプロデューサーに就任されました。片岡さんは入社6年目とのことですが、『THE W』にはいつから携わられているのでしょう。 2021年からなので、4回目ですね。ずっとディレクター

    「女性として見る気が起きない」→「じゃあ、やってみろ」入社6年目で抜擢、THE Wプロデューサーが語る“舞台裏” | テレビマンって呼ばないで
  • 「私の実感に即して、楽しく尊重しあいながら仕事をする女性を書いてみたい」三浦しをんが新作『ゆびさきに魔法』で描いた“女性バディ”

    直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』や、辞書編纂の現場を描いた『舟を編む』をはじめ、多彩なジャンルの作品で知られる三浦しをんさん。最新刊『ゆびさきに魔法』には、これまでの小説にはない工夫がちりばめられています。作の制作秘話から三浦さんの人生観までたっぷりとお聞きしました。 【前篇を読む】三浦しをん #1 ――『ゆびさきに魔法』は、ネイリストという職業に光を当てた「お仕事小説です。三浦さんの小説で、女性バディが主人公であるのは新鮮でした。 三浦しをんさん(以下、三浦) はい。これまで私が職業を題材に描いてきた小説は、『神去なあなあ日常』にしても『舟を編む』にしても、男性が主人公でした。私にとって異性である男性は、一種のファンタジーとして想像が働かせやすいというか、「こうだったらいいな」という理想の人間関係が書きやすかったのですよね。 女性を主人公にすると、どうしても「当はこうじゃないよ

    「私の実感に即して、楽しく尊重しあいながら仕事をする女性を書いてみたい」三浦しをんが新作『ゆびさきに魔法』で描いた“女性バディ”
  • ジャンプ作品なのに表紙が“花一輪”。担当が「編集部に衝撃が走った」と語る、マンガ『夏の終点』作者の素顔は?

    「少年ジャンプ+」で昨年11月から連載開始し、全16話(単行上下巻)で完結したマンガ『夏の終点』。いわゆる“ジャンプ”らしくない静謐な画風と繊細なストーリーで読者の心を掴んだ。 作者の西尾拓也さんは現在22歳。担当編集者同席のもと、創作の原点を聞いた。 画風が違えど「ジャンプ」を目指すのは当然だった 「少年ジャンプ+」で第1話、第2話を無料公開中。©西尾拓也/集英社 ——最初に作を読んだとき、非常に静謐なタッチでありつつ情感あふれる物語世界に引きこまれました。同時にこうした作品が「少年ジャンプ+」で連載されていることにも驚いたのですが……。デビューも「少年ジャンプ+」ですよね。 西尾 はい。19歳のとき、「少年ジャンプ+」新人賞の「アナログ部門賞」で入選した『少女と毒蜘蛛』がデビュー作です。 ——小さい頃からマンガ家を目指していたのでしょうか。 西尾 小学生の頃はジャンプっ子でしたね。

    ジャンプ作品なのに表紙が“花一輪”。担当が「編集部に衝撃が走った」と語る、マンガ『夏の終点』作者の素顔は?
    akihiko810
    akihiko810 2024/10/26
    「少年ジャンプ+」で昨年11月から連載開始し、全16話(単行本上下巻)で完結したマンガ『夏の終点』。
  • まずは“好みの恐怖”を知るのが大切 オカルト研究家・吉田悠軌が教える ホラーコンテンツを楽しむためのコツ | TALK TIME

    ホラーの勢いが止まらない。この夏はイベントに動画、ホラー小説など“恐い”コンテンツが特集され、人気を博しています。オカルト研究家であり、実話怪談の語り手として20年近いキャリアを持つ吉田悠軌さんが、現代ホラーを牽引するクリエイターたちと、今日のホラーについて論考した『ジャパン・ホラーの現在地』(集英社)を上梓。今、日のホラーはどこにいるのか? 現在と未来について話を聞きました。 ――近年、ホラーカルチャーが一大ブームですね。2024年の夏はとても忙しくなるのではないでしょうか。 ここがピークでないことを祈っていますが、20年弱、実話怪談を続けてきて、一般の女性メディアから取材が来ることになろうとは、と仲間内でも話しています。昔、90年代に男性ファッション誌の取材を受けた先輩は、それをずっと自慢にしていたくらいでしたから……。 ――(笑)。ホラーはテレビだけでなくYouTubeやTikT

    まずは“好みの恐怖”を知るのが大切 オカルト研究家・吉田悠軌が教える ホラーコンテンツを楽しむためのコツ | TALK TIME
  • 「死にたいときに誰かと繋がれたら、99%の人は死なない」不安だらけの世界を生き抜く坂口恭平のアイデア | TALK TIME

    作家、音楽家、画家、建築家、そして「いのっちの電話」の相談員など、ジャンルの垣根を飛び越えたユニークな活動で支持を集める坂口恭平さん。今年8月には初のエッセイ集『その日暮らし』を刊行。熊の土地と大切な人々との出会い、家族との何気ないやりとり、コロナ禍にはじめた畑、壮絶なとの格闘……。やさしい言葉で淡々と素直に綴られた日々の中には、ともすれば不安に押し潰されかねない時代に、私たちがのびのびと生きのびるための「新たな種」が蒔かれていました。 ――『その日暮らし』は西日新聞の連載をまとめたものです。坂口さんはこれまでに50冊近くを出していますが、こういった日常エッセイはありそうでありませんでした。 確かにそうですね。ただ、Twitter(X)ではずっと日々の出来事を記録していて、その日やったことや作った料理や家族の言葉まで全てをアーカイブしていたので、その延長的な感じで。特に何を書こうと

    「死にたいときに誰かと繋がれたら、99%の人は死なない」不安だらけの世界を生き抜く坂口恭平のアイデア | TALK TIME
    akihiko810
    akihiko810 2024/09/28
    初のエッセイ集『その日暮らし』を刊行。
  • 恋愛に暴走するのは「なにもない」から? 『恋てん』は大人になりきれない私たちの必読まんが | CREA夜ふかしマンガ大賞2024

    夢みて上京しながらも生活に追われてしまい、東京で生きる意味を見いだせていない主人公・カイちゃん。29歳・フリーターであるカイちゃんのやるせない日常&暴走中の恋愛が圧倒的解像度で描かれていると話題のまんが『恋とか夢とかてんてんてん』(以下、『恋てん』)の著者である世良田波波さんにインタビュー。 片思いの「すべて」が詰まっている、物語の魅力に迫ります。 きっかけは担当編集との「めちゃくちゃな恋バナ」 ――『恋てん』を描くことになったきっかけから教えてください。 編集さんに「漫画を連載しませんか?」とお声掛けをいただいた時点では、まだはっきりとした構想はありませんでした。ただ、当にぼんやりと前々から“大阪が舞台の恋の漫画”を描きたいというイメージの断片を持っていたこともあり、編集さんと打ち合わせの際に、大阪の恋の歌が好きだという話をしたんです。 ――「大阪の恋の歌」といいますと? 一番イメージ

    恋愛に暴走するのは「なにもない」から? 『恋てん』は大人になりきれない私たちの必読まんが | CREA夜ふかしマンガ大賞2024
    akihiko810
    akihiko810 2024/09/28
    世良田波波さんインタビュー 前篇
  • 「“早く人間になりたい”って深夜2時まで高円寺で話した」演劇や短歌をつくる3人に共通する気持ち

    ロロの新作公演「劇と短歌『飽きてから』」に参加している歌人の上坂あゆ美さんと芸人の鈴木ジェロニモさん。脚・演出の三浦直之さんが俳優ではないこの2人を作品に呼んだ理由とは? そして3人それぞれ違った理由で感じている「人間になりたい」という願いについて語っていただきました。 他ジャンルの人が創作の場にいるメリット 鈴木ジェロニモさん、三浦直之さん、上坂あゆ美さん。 ──三浦さんはこれまでも、ミュージシャンの曽我部恵一さんやアニメーション作家のひらのりょうさんなど、他ジャンルの方をキャスティングすることが少なくないですよね。他ジャンルの方が作品に出演することのよさはどこにありますか? 三浦 稽古場がすごく楽しいというのがあります。演劇をずっとやっている人だけだと、その中でできあがったルールを当たり前だと思ってしまっているんです。そこに演劇の経験のない方が入ることで、無意識でやっていたことをもう

    「“早く人間になりたい”って深夜2時まで高円寺で話した」演劇や短歌をつくる3人に共通する気持ち
    akihiko810
    akihiko810 2024/08/24
    ロロの新作公演「劇と短歌『飽きてから』」に参加している歌人の上坂あゆ美さんと芸人の鈴木ジェロニモさん。脚本・演出の三浦直之さんが
  • 「ここまでの成功は予想していなかった」『ソウルの春』キム・ソンス監督が語る韓国でヒットするポリティカル・ノワール

    韓国の近現代史を顧みるポリティカル・ノワールの成長 韓国で昨年11月に公開され、1300万人の観客動員を記録した映画『ソウルの春』。この作品は、1979年10月26日に、独裁者とも言われた朴正煕大統領が、自らの側近に暗殺された出来事から始まる。韓国ではここ10年程の間、近現代史を元にした映画が続々と作られているが、1979年の大統領暗殺を元に作られたのがウ・ミンホ監督の映画『KCIA 南山の部長たち』であり、『ソウルの春』はその直後のことがフィクションを交えながら描かれているのだ。 韓国では2010年代半ばあたりから、社会問題を盛り込んだノワールと呼ばれる一群が制作されるようになり、また韓国の近現代史を顧みるポリティカル・ノワールも増え始め、その観客動員数も500万人……1000万人……と徐々に支持を集めるジャンルへと成長していった。また、史実を元にした作品が次々と作られることで、観客はパ

    「ここまでの成功は予想していなかった」『ソウルの春』キム・ソンス監督が語る韓国でヒットするポリティカル・ノワール
  • 多様性の時代にこそ見失う「どう生きるか?」の答えは、他人との“共同生活”にヒントがあるかも | 映画とわたしの「生き方」

    映画ライターの月永理絵さんが、新旧の映画を通して社会を見つめる新連載。第3回となる今回のテーマは、「誰かと暮らす」。 現在公開中の映画人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の主人公・安希子が56歳の男性と暮らすことで起きた“変化”とは? 誰かと暮らし、やがて一人で生きていく勇気を得る 全国公開中 映画人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』 ©2023映画人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』製作委員会 家は、自分を守ってくれる大事な場所。小さくても、住みづらくても、プラベートな空間を持つことは、人が生きていくうえで不可欠だ。ただし、誰とどんな形で暮らすのか、その選択は人それぞれ。ひとりで暮らす。パートナーや友人と暮らす。家族と暮らす。ペットと暮らす。もちろんそこには経済的な理由が大きく関わる。特に物価の高い都会で

    多様性の時代にこそ見失う「どう生きるか?」の答えは、他人との“共同生活”にヒントがあるかも | 映画とわたしの「生き方」
    akihiko810
    akihiko810 2024/05/31
    映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の主人公・安希子が56歳の男性と暮らすことで起きた“変化”とは?
  • 槙生と朝の“体の動き”から見る2人の絶対的な「わかり合えなさ」と、それでも対話を諦めない“愛の形” | 映画とわたしの「生き方」

    映画ライターの月永理絵さんが、新旧の映画を通して社会を見つめる新連載。第9回となる今回のテーマは、「人はわかり合えない」。 年齢、性格、生い立ちすべてが異なる35歳と15歳。大好きだった父とわかり合えなくなった11歳の少年。大人と子ども、親と子だからではなく、“人と人”だからこそお互いを理解できない私たち――。6月公開の映画『違国日記』と『オールド・フォックス 11歳の選択』から、あたらしい人間関係を探ります。 「人と人は絶対にわかり合えない」に込められた希望 映画『違国日記』6月7日(金)より全国ロードショー ©2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会 どれだけ仲の良い友人同士でも、長い時間を共に過ごした家族でも、人と人が心からわかり合うのは難しい。ある一点に関しては意見が一致しても、別の点では意見が分かれるなんてよくあること。何度説明されようと、相手の行動がどうしても理

    槙生と朝の“体の動き”から見る2人の絶対的な「わかり合えなさ」と、それでも対話を諦めない“愛の形” | 映画とわたしの「生き方」
    akihiko810
    akihiko810 2024/05/31
    6月公開の映画『違国日記』と『オールド・フォックス 11歳の選択』から、あたらしい人間関係を探ります。
  • 「好きと言ってくれる相手を探し続け…」『パーフェクトワールド』の作者が描く児童養護施設と愛着障害

    児童養護施設で育つ「よる」と「天雀(てんじゃく)」の恋を描いた漫画『零れるよるに』(講談社)。作者は、累計200万部を突破した漫画『パーフェクトワールド』(同)で車いす生活を送る男性との恋を描いた漫画家・有賀リエさんです。なぜ児童養護施設を題材にしたのか。そのきっかけと児童養護施設への取材を重ねる中で感じた思いを伺います。 》インタビュー【後篇】を読む 》マンガ【第1話】を読む 》マンガ【第2話】を読む 児童養護施設を題材に選んだきっかけは? 『零れるよるに』(既刊3巻・講談社)。 ――『零れるよるに』では児童養護施設で育つ2人のストーリーを描いています。この題材に決まったきっかけを教えてください。 有賀 『パーフェクトワールド』の連載終了後、「次は何がいいか」と編集部と相談しているうちに児童養護施設が題材候補に上がりました。『パーフェクトワールド』の最終巻では主人公たちが特別養子縁組を選

    「好きと言ってくれる相手を探し続け…」『パーフェクトワールド』の作者が描く児童養護施設と愛着障害
    akihiko810
    akihiko810 2024/05/31
    児童養護施設で育つ「よる」と「天雀(てんじゃく)」の恋を描いた漫画『零れるよるに』(講談社)。
  • 「アイヌに会ったことない」それって本当?『ゴールデンカムイ』を観る前に知るべきアイヌへの差別の歴史

    ゴールデンカムイ』の人気で、アイヌの文化や伝統への関心は高まっています。でも、アイヌの人々が抱える差別や生きづらさについて、思いを巡らせられている人はどれだけいるでしょうか。 アイヌへの差別の構造について考えることは、女性やLGBTQ+、障がい者など他のマイノリティ差別の理解にも繋がります。『ゴールデンカムイ』の監修にも参加している、北海道大学教授・北原モコットゥナㇱさんにアイヌの人々がどんなことに「もやもや」を感じているのか、そして無知・無理解の構造、マイノリティとマジョリティの関係性などを伺いました。 》後篇を見る 『ゴールデンカムイ』でアイヌに興味を持ったなら 差別や偏見にさらされてきた歴史も知ってほしい 自身もアイヌとしてのルーツを持つ、北原モコットゥナㇱさん。 『ゴールデンカムイ』はもともとアイヌ語監修として千葉大学の中川裕先生が入っています。中川先生とのご縁で私は編集部の方と

    「アイヌに会ったことない」それって本当?『ゴールデンカムイ』を観る前に知るべきアイヌへの差別の歴史
  • 1969年冬。松本隆が語る大瀧詠一に託した歌詞のこと「永島慎二の漫画が畳の上に転がってたんだ」

     大滝さんとの出会いなんだけど……。 大滝 どのくらい記憶が違ってるか、おれが訂正してやろうか(笑)。 松 ぼくは覚えてないんだよ(笑)。 大滝 最初は……細野さんの家だったと思うんだよね。 松 麻雀してたんだっけ。 大滝 いや、細野さんの家に行ったら松がいた、っていうのが出会いだったんだよ。 松 大滝さん、なんとなくぼくの前に現れて、いつの間にか同じ場所にいるようになったって感じがあったんだけど。 大滝 大当たり。 ――『松隆対談集 風待茶房 1971-2004』より 世田谷区若林。三軒茶屋から西へ1キロほど離れたところにある町。 「何度か遊びに来たことがあるんだけど。確か、このあたりだったと思う、大滝さんの下宿があったのは。下宿というか、当時、大滝さんは布谷文夫さん(注:ロックシンガー。ブルース・クリエイションの初代ヴォーカル。大滝さんとはバンドを一緒に組むなど旧友であっ

    1969年冬。松本隆が語る大瀧詠一に託した歌詞のこと「永島慎二の漫画が畳の上に転がってたんだ」
  • 悪口ってなぜこんなにも面白い? ラッパー・TaiTanと作家・品田遊が 語り合う「人格脱出論」【前編】

    TaiTan 僕、とにかく口が悪いって結構言われるんです。でもやっぱり周啓君との関係性においては、それが成立しているから、差別的な発言や倫理的にアウトな発言をしなければ基的に僕らは良しとしているんですが、品田さんは悪意の吐き出しの許容量みたいなものって決めてますか。テキストだったらここまでとか、ラジオだったらこのあたりにとどめておこうみたいなのは。 品田 そうですね。作ったものに受け取り手が到達するのにコストがかかるようなものでは、割と言いすぎてもいいかなと感じているところがあります。 TaiTan ほう。もうちょっと詳しく教えてください。 品田 私の日記は有料コンテンツなので、読みにいくまでの障壁が高めだから、拡散しづらいよね、と。誤解の余地がある分、豊かなことが言いやすい。ラジオも今まではそうだったはずなのですが、今は文字起こしして広げちゃう人がいるから難しくなってきてますよね。 T

    悪口ってなぜこんなにも面白い? ラッパー・TaiTanと作家・品田遊が 語り合う「人格脱出論」【前編】
  • 「葬送のフリーレン」で新たな挑戦鎌倉殿、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの作曲家Evan Callの転機 | 厳選「いい男」大図鑑

    京都アニメーション制作による「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の音楽を手掛けたことで、一躍注目を浴びたアメリカ出身の作曲家・Evan Call。 2022年放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での大胆な音楽も話題になった彼がこれまでのキャリアを振り返ると同時に、最新作TVアニメ「葬送のフリーレン」への思いを語ります。 ●日のアニメを見て、ヘヴィメタルを好んでいた少年時代 Evan Callさん。 ――音楽を始めたきっかけを教えてください。 13、4歳の頃、後頭神経痛という病気に罹ってしまい、半年ぐらい学校に行けなくなってしまったんです。 その時に、納屋にあったアコースティック・ギターを見つけ、実家の近くに住んでいた先生からブルーグラスを教わり始めたのが、音楽を始めたきっかけです。そう考えると、オーケストラ系も作る作曲家としてはかなり遅い方だと思います。 ――日のアニメとの出会いは? 子

    「葬送のフリーレン」で新たな挑戦鎌倉殿、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの作曲家Evan Callの転機 | 厳選「いい男」大図鑑
  • 『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるかが語るヤングケアラーを描いた理由「愛情も飽和すると…」

    「ヤングケアラー」が社会問題としてクローズアップされている今、注目を集めている漫画がある。小学館の雑誌「Cheese!」で連載中の『この雪原で君が笑っていられるように』だ。今年5月の連載開始直後から好評を受け、第1話が丸ごとネット公開されると、漫画ファンにとどまらず、幅広い層の読者に大反響を巻き起こした。 家族を愛するがゆえに仕事や夢を奪われてゆくヒロイン・白鹿むく(21)の葛藤をリアルに描き出す一方で、雪に閉ざされた田舎町を舞台にした幼馴染み四人の尊い人間関係を繊細に紡ぎ出す。この日に生きる女性なら、きっと「これは私の物語だ!」と共感せずにいられない。 切実な問題提起と甘やかなドラマが融合した衝撃作『この雪原で君が笑っていられるように』が生まれた背景、作品に込めた思いや今後のビジョンについて、作が商業デビュー作となる、ちづはるか先生に話を聞いた。 ヤングケアラーとは? 家事や家族の世

    『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるかが語るヤングケアラーを描いた理由「愛情も飽和すると…」
  • 松本隆と歩くぼくの風街 「ねえ、ぼくの“風街”めぐりをしてみない?」

    生徒手帳の住所欄に、ぼくは一言、風街と書きこんで、内ポケットに入れていた。新学期が始まった日、地図帳を広げて、青山と渋谷と麻布を赤鉛筆で結び、囲まれた三角形を風街と名付けた。それはぼくの頭の中だけに存在する架空の街だった。たとえば見慣れた空き地に突然ビルが建ったりすると、その空き地はぼくの風街につけ加えられる。だから風街の見えない境界線はいつも移動していた。――松隆 小説『微熱少年』より あるとき松さんが言った。「ねえ、ぼくの“風街”めぐりをしてみない?」 わたしは即座に答えた。「ああ、それは面白いアイデアですね」 松隆ファンには、松さんゆかりの場所や、詞に描かれた情景を感じられる場所などを「聖地巡礼」する人が多く、それを知った松さんが自らも再訪してみたいと思うようになった、というのだ。「ただ、みんな、“ここに違いない”と推測して訪れているけれど、正解もあれば、そこじゃないのにな

    松本隆と歩くぼくの風街 「ねえ、ぼくの“風街”めぐりをしてみない?」
  • アニメ『【推しの子】』のヒットに繋がったプロモーションの巧妙さとYOASOBIとの相乗効果とは | 映画ライターSYOの深掘りポップカルチャー

    話題作がひしめき、「群雄割拠状態」と話題を集めた2023年春クールのアニメ。1クールで完結の場合は6月末が最終話放送/配信となるわけだが、各作品がクライマックスに向かうなか勢いを感じさせるのが『【推しの子】』だ。 原作は、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の赤坂アカ(原作)×『クズの懐』の横槍メンゴ(作画)という人気漫画家同士のコラボレーションで、芸能界の“嘘”を描く人気漫画。2020年4月に「週刊ヤングジャンプ」にて連載を開始し、2021年には「次にくるマンガ大賞 2021」のコミックス部門で1位に選ばれ、「マンガ大賞2021」では5位にランクインした。ちなみにこの年のマンガ大賞は 1位(大賞):『葬送のフリーレン』 2位:『チ。ー地球の運動についてー』 3位:『カラオケ行こ!』 4位:『水は海に向かって流れる』 5位:『【推しの子】』 6位:『怪獣8号』 7位:『女の園

    アニメ『【推しの子】』のヒットに繋がったプロモーションの巧妙さとYOASOBIとの相乗効果とは | 映画ライターSYOの深掘りポップカルチャー