任天堂が2020年8月6日に公表した2021年3月期第1四半期の決算でとてつもない数字をたたき出しました。売上高は前年同期の2倍以上にあたる3581億円(108.1%増)、営業利益に至っては前年同期の6倍に近い1447億円(472.7%増)という驚異的な数字です。まさに圧倒的といってよい好業績です。
続・もしも建築界に安藤忠雄がいなかったら 本日発売!書籍「安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言」に寄せて 本日11月20日、書籍「安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言」が全国の書店で発売になりました。本書は日経アーキテクチュア2016年11月10日号に掲載した特集「安藤忠雄、次代につなぐ」の記事をベースに、関係者の証言などを大幅に書き下ろして再構成したものです。 安藤氏の書籍はこれまで数多く出版されていますが、作品集であったりインタビュー集であったりと、社会や建築界に対する安藤氏の挑戦を多角的な視点から位置付けたものは見当たりません。本書は、本人へのロングインタビュー、事務所開設以降の40年間に完成したプロジェクト50、安藤氏に公私で関わりのあるキーパーソン50人の証言という3つのレイヤーで、安藤氏の本質をあぶり出そうとしたものです。 筆者は、2016年11月10日号の特集「安藤忠雄、
建築設計の世界はすごく観念的で、いやだ――。学生時代にそう感じていた隈研吾氏は就職先に、いわゆるアトリエ事務所ではなく大手設計事務所の日本設計を選んだ。その後、移った戸田建設設計部では、与条件を逆手に自分らしさを出していく「負ける建築」という考え方のベースを身に付けた。 ――就職先には日本設計を選ばれたのですね。 隈 大学院で修士論文を書いていた時期に、安藤忠雄さんが華々しく登場するわけです。「住吉の長屋」の設計で名前を知られるようになったころです。同級生は皆、安藤さんにあこがれました。コンクリート打ち放しの小さな家で、ゲリラ的に社会に抵抗する。僕も安藤さんの住宅はすごくいいなと思ったのですが、同級生が皆、そっちに向いてしまったので、自分も同じ生き方でいいのかなと疑問を持ちました。 またそこでひねくれて、「よしオレは社会にもまれてくるぞ」と、日本設計にお世話になることにしました。アフリカで
日本の自動車技術者で、最も有名な一人が人見光夫だ。エンジン一筋38年。マツダ躍進の中核を担う、「スカイアクティブ(SKYACTIV)」エンジンの開発を率いてきた。世界シェアが2%に満たない“小兵”のマツダが、世界のエンジン開発競争で先頭を走る――。10年前、誰が想像しただろう。 人見がマツダに入社したのが1979年。スカイアクティブの実用化が2011年だ。57歳になっていた。会社人生の最終コーナーで、華々しい成果を生み出した。天才技術者とも称される。だが入社して長い間、ふてくされていた。 モチベーションなんて、なかったですよ。ずっとむなしいだけ。金くれるんだからまあいいわ、くらいに思って働いてました。 ひとみ・みつお。1954年生まれ。岡山県出身。1979年東大院修了後、東洋工業(現マツダ)に入社。一貫してエンジン開発に携わり、2000年パワートレイン先行開発部長。2011年執行役員、20
IT×金融の「FinTech」、IT×農業の「Agritech(AgTech)」といったX-TECH(クロステック)があらゆる分野に広がっている。その波が純文学の世界にまで押し寄せてきた。ヤフーと三島由紀夫賞受賞作家である上田岳弘(たかひろ)氏、新潮社、デザイン会社のタクラム・デザイン・エンジニアリングが2017年9月に始めたのは「純文学テック」と呼べる取り組みだ。 4者の取り組みを一口に言うと「スマートフォンを対象とした電子書籍」となる。これだけだと新鮮味が乏しい印象を受けるが、既存の電子書籍とは目指す先が異なる。やや大げさに表現すれば、Webや出版の未来を見据えてWeb事業者、小説家、出版社(編集者)、デザイナーがタッグを組んだ壮大な実験とみなせる。 「読書体験をアップデートする。この取り組みが純文学のシンギュラリティ(技術的特異点)となる可能性もある」。2017年9月に開催したメディ
ちゅらっぷすの成沢理恵です。今回から何回かに分けて、「がんばれ森川くん2号」などのユニークなゲームで知られるゲームディレクター兼プランナーの森川幸人氏をゲストに迎え、プロデューサーの仕事について、違った視点を交えて説明していきます。 森川氏はゲーム制作会社ムームー(同社のWebサイト)の代表取締役であり、現役バリバリのグラフィック・クリエイターでもあります。私とは、PC向けゲーム「コスモぐらし」(スクウェア・エニックス)で私がプロデューサー、森川さんがディレクター兼プランナーとしてご一緒して以来、親しくさせていただいている仲です。 さて早速森川氏とお話を始めましょう。前回の私のコラム(関連記事:成沢理恵~ソシャゲプロデューサーのお仕事とは?)では、ソシャゲプロデューサーがどんな仕事をしているのかを説明しました。それを踏まえて、果たしてプロデューサーは、ソシャゲの売上にどんな影響を与えている
まず人工知能に関心があったんですよ。松尾さんや山川さん注1)がやっている全脳アーキテクチャ勉強会というプロジェクトを聞いて、不勉強だったので僕なりにいろいろ調べてみたら、予想以上に人工知能は進んでいるなと思ったんですね。人工知能と言うとすごい遠い未来のイメージを持っていたんですが、どうもそうじゃないことが分かりまして。 注1)東京大学大学院工学系研究科准教授の松尾 豊氏と、ドワンゴ人工知能研究所の所長に就任した山川 宏氏。いずれも「全脳アーキテクチャ勉強会」のオーガナイザーを務める。本誌2月号には、もう一人のオーガナイザーである産業技術総合研究所 主任研究員一杉裕志氏による論文「脳全体の動作原理を解明へ、汎用人工知能への最短の道」も掲載した。 僕らがやっている「将棋電王戦」†でも、ディープラーニング†やオートエンコーダー†といった技術が使われています。その詳細を見るとかなり汎用的になってい
2014年3月20日、バチカン市国の公式プレスルーム「サラ・スタンパ」で記者会見が開かれ、同国がある契約に調印したことが発表された(写真1)。契約書の署名者は、ジャン=ルイ・ブルーゲス バチカンローマカトリック教会記録・図書担当大司教とNTTデータの岩本敏男代表取締役社長だ(写真2)。会見には、バチカン図書館のチェーザレ・パッシーニ館長、NTTデータの岩井利夫常務執行役員公共システム事業本部長などが列席した。 右から、チェーザレ・パッシーニバチカン図書館長、フェデリコ・ロンバルディバチカン市国公式プレスルーム担当、ジャン=ルイ・ブルーゲスバチカンローマカトリック教会記録・図書担当大司教、NTTデータの岩本敏男代表取締役社長、NTT DATA EMEAのパトリツィオ・マペリCEO(最高経営責任者)、NTTデータの岩井利夫常務執行役員公共システム事業本部長。
女性専用の料理教室を運営するABC Cooking Studio(東京・千代田)が躍進中だ。創業から20年、家庭料理の初心者に絞って生徒を集め、会員数は20万人を超えた。女性が集まる教室は厨房というより自分で作って食べるレストランの雰囲気が漂う。店舗の拡大に併せて生徒を講師やスタッフに採用し、顧客の声を「社内」から収集。ガラス張りの教室だけではなく、経営も職場も透明化して社員を公平に処遇する。 商売のイロハといえば、店舗に「人気」を演出することである。その点において、女性専用の料理教室を全国で102カ所運営するABC Cooking Studio(ABCクッキングスタジオ、以下ABC)はズバ抜けている。教室の前を通りがかると、料理に関心がない人でも思わず足を止め、女性たちが中で何をしているのかを見てみたくなる。 通路側の壁面が全面ガラス張りになっているABCの教室は周囲から中が丸見えだ。教
「欲しい出版社は自分で作る」、電子出版専業の「達人出版会」を一人で立ち上げた高橋氏に聞く 達人出版会 代表取締役 高橋征義氏 最近、技術者の間で「達人出版会」という出版社が注目を集めている。ソフトウエア技術者である高橋征義氏が一人で立ち上げた、電子出版専業の出版社だ。同氏は、プログラミング言語Rubyの利用者/開発者の支援組織である「日本Rubyの会」の会長という顔も持つ。同社の立ち上げの経緯などを高橋氏に聞いた。(聞き手は大森 敏行=日経エレクトロニクス) 問 なぜ会社を作ろうと思ったのですか。 高橋氏 きっかけは、2009年秋頃に「技術者がきちんとビジネスやマネタイズのことを考えるにはどうすればいいか」という勉強会の立ち上げを準備する飲み会に参加したことです。そのときに「どんなビジネスをすればいいか」を他の技術者と話し合っていて、米国の「Pragmatic Bookshelf」や「Pe
事実上の標準。公的に認定されていなくても、競合企業の多くが採用し、業界標準として多くの企業や利用者に認知されている技術や規格を指す。 5年ほど前のデジカメ市場では、「コンパクトフラッシュ」「スマートメディア」「xDピクチャーカード」「メモリースティック」「SDカード」など様々な規格が乱立していました。現在では、デジカメの新製品の大半はSDカードを採用しています。コンパクトデジカメでも、一眼レフデジカメでもそうです。 このように、競争原理によって多くの消費者に支持され、実質的に業界標準の地位を確保した仕様や規格を「デファクト・スタンダード(事実上の標準)」と呼びます。デジカメ用のメモリーカードはここ数年で急速に低価格化が進んだとはいえ、安価ではありません。このためデジカメを買い替える際、既存のカードを流用できる製品を消費者は選びたがる傾向があります。SDカードは、パソコンやテレビなどSDカー
出版業界は電子書籍を巡って大騒ぎとなっている。さまざまなプラットフォームが乱立し、これまで静観していた出版社が電子書籍に乗り出してきた。電子書籍を取り上げた雑誌や書籍も目立つ。こうした動きのきっかけとなったのは、米アップルの新型端末iPadであることは明らかだろう。出版業界としては、恐れと同時に期待も大きく、何かせずにはいられないという気持ちも正直なところだ。 今回、我々もiPad上で読める電子書籍を出すことにした。タイトルは「ネットワーク開発物語」(画面)。「IP」「イーサネット」「Web」の3大ネットワーク技術がいかにして開発されたのかをつぶさに追ったネットワーク開発史だ。ビント・サーフ、ボブ・メトカフ、ティム・バーナーズ=リーなど、直接開発にかかわった技術者を取材し、本人にしか語れない内容を盛り込んだ。これ自体は有料で販売するが、コンテンツの一部は無料版の「インターネット開発物語」と
架空の顧客像。詳細に設定した顧客のプロフィールを担当者間で共有し、人物像への理解を深めることでマーケティング方針を統一する手法。 仮面や登場人物を意味する「ペルソナ」は、もともと製品デザインやソフトウエア開発の現場では、どんな顧客がどう利用するのか想像力を喚起するための架空の顧客像を指していました。 これに対して販促活動などを手掛けるマーケティング担当者の間では、顧客を特定の人物像に絞り込むことはせず、ある属性の集団として捉えるのが通例でした。しかし最近ではマーケティング分野でペルソナが新しい方法論として導入されつつあります。 ペルソナを作成する意義をデザイナーや開発者以外にも広く知らしめたのは『コンピューターは、むずかしすぎて使えない!』(アラン・クーパー著、翔泳社)でしょう。同書は「機能を多くしてたくさんのユーザーに対応できるようにするより、たった1人のためにデザインしたほうが成功する
市場調査などを手がける日経BPコンサルティングは2010年7月29日、6月に実施した「ソーシャルメディア利用実態調査」の結果を発表した。それによると、最近注目度が集まっているTwitterには「リーダー型の男性」、mixiには「リーダー型の女性」、ニコニコ動画には「内向型の男性」が相対的に多く集まる傾向があることが分かった。 この調査では、AmebaやTwitter、ニコニコ動画、mixi、モバゲータウンなど国内29のサービス・プラットフォームについて、どこに、どんな利用者がいるのかを、ソーシャルメディアのユーザー1200人を対象にしたアンケート調査をもとに分析した。分析手法は大きく2つあり、「オンライン行動属性」と「心理クラスター」がある。 「オンライン行動属性」とは、オンライン上での行動をベースに、ソーシャルメディアへの関与度をモデル化したもので、ユーザー全体を4つのカテゴリに分類した
サイバーエージェントのブログサービス「Ameba(アメーバブログ=アメブロ)」が、2009年9月期の第4四半期は初の黒字になった。同社は今期、Ameba事業で約30億円の営業利益を計上する見通しだ。来期には、サイバーエージェントの収益を支える新たな主力事業としての地盤を固め、アメブロ事業における約60億円の累積損失を一掃するという。藤田晋社長に、アメブロ事業について聞いた。(聞き手は島田昇=日経コンピュータ) 懸案だったブログ事業「Ameba(アメブロ)」が四半期ベースでようやく黒字になった。 黒字になるかどうかについては、さほど心配していなかった。黒字転換に固執し、小さな利益を追求しても仕方がないからだ。アメブロは巨大メディアに成長し、高収益事業になってこそ意味がある。目先の収益ばかりに気をとられると、つまらないサービスになってしまう。だからこそ、これまでの約5年間は、あえて収益を度外視
ソフト開発会社のタオソフトウェアは2010年5月26日、プログラミング知識がなくてもAndroid用アプリケーションを作成できるようにするサービスの試験運用を始めたと発表した。タオソフトが用意するフレームワークに沿って画像などのコンテンツを登録するだけで、Android用アプリケーションが自動生成される。試験運用中は、ユーザー登録をすれば無償で利用できる。 試験運用を始めたのは、「ドロクリ」と呼ぶサービス。フレームワークとして、アナログ時計と動画ビューワーの2種類を用意する。いずれも、Android用アプリケーションの作成に必要なプログラミングスキルなどは全く問われない。Android端末からも利用でき、特別な開発環境も不要である。 アナログ時計では、自身で作成したアイコン用画像と、時計の文字盤および時針の画像を登録するだけで、オリジナルの時計アプリケーションを作成できる(写真)。サンプル
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上の知り合いたちと楽しむソーシャルゲーム開発で中国大手のRekoo Mediaは2009年11月10日、日本法人Rekoo Japanを10月27日付で設立したと発表した。Rekoo Mediaが開発したソーシャルゲームを使う国内利用者のサポートや世界展開する新サービスの企画などを行う。 Rekoo Mediaが開発するソーシャルゲームは全世界で1200万人が毎日利用しているという。国内ではミクシィが運営するSNSmixi向けに「サンシャイン牧場」を提供しており、250万人超とすでに最大規模の利用者数となった。 同社が開発するソーシャルゲームが急成長した理由について、Rekoo Mediaのパトリック・リウ社長、Rekoo Japanの社長に就任したインフィニティ・ベンチャーズLLPの小野裕史共同代表パートナー、インフィニティ・ベンチャーズL
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