東大近くに、芸者東京エンターテインメントはある。世界初のAR(拡張現実)を使ったフィギュア「電脳フィギュアARis(アリス)」で知られる会社だ。扉を開けると、懐かしい感じの空間が広がる。そう、大学のサークルに似た雰囲気なのだ。いったん座ると腰が落ち着いてしまう感じ。 同社代表取締役CEO/ファンタジスタである田中泰生氏は、終始明るくインタビューに答えてくれた。田中氏の印象は、一言で言えば「リア充」。話を聞いていると、やればできないことはないという気がしてくる。田中氏に、同社を作った理由、目指すものなどを聞く。 ● 「知能犯」と呼ばれた子供時代 芸者東京エンターテインメント代表取締役CEO/ファンタジスタ 田中泰生氏。やんちゃで、みんなを楽しませたり驚かせたりするのが大好きな子どもだったという 大阪の下町出身です。東京で言うと、寅さんが出てくるようなチャキチャキの下町ですね(笑)。子供の頃は
目的とプロセスを仲間と共有するのが楽しい。けれど、先進国では意図しなければ他人とプロセスを共有するのが難しくなっている 社名は、チームでものを作ることを大事にしたいと思ってつけました。いきなり日本を再生しなければならなくなったけれど、せめてプロセスは楽しい方がいいと思ったのです。 人は何を幸せに感じると思いますか。何かを勝ち得たことは記憶に残らないんですよ。どうしてもほしいものを手に入れても、幸せとしては記憶に残らない。 かつて、人生の幸せだった思い出を書き出したことがあるんです。東大に受かった時のこと、好きな女の子と初めて夜を過ごした時のこと、欲しかったものを買ったことはその中には入らなかった。その時一位だったのは、文化祭でみんなでお化け屋敷を作った時のことだったんです。 たとえば、部活なんてしたって仕方がないのにみんなやります。これは、練習している毎日が楽しいということだと思うんです。
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