「またしても起きてしまったか……」 第一報を耳にした時、思わず呟いた。 それは神戸の集合住宅で火災が発生し、4人が死亡したニュース。1月22日深夜1時半過ぎに119番通報があり、3階建ての1、2階部分が焼け、焼け跡から男性4人の遺体が見つかったという。このほかに男性4人が搬送された。 なぜ「またしても」と思ったのか。それはその住宅が、生活困窮者や路上生活者も受け入れていたというからだ。住民には単身の高齢者が多かったという。1995年の阪神・淡路大震災を機に発足し、生活に困った人たちを受け入れ、生活保護を利用しながら生活再建を目指す場としても機能してきたそうだ。 亡くなったのは、70〜80代の男性4人。 このような火災は、この数年だけを振り返っても全国各地で起きている。困窮者のセーフティネットとなっているような簡易宿泊所や集合住宅での火災だ。 2015年5月には、川崎市の簡易宿泊所で火災が起
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