11日に始まった行政刷新会議の事業仕分けは、インターネットの生中継にアクセスが集中、国民の注目度は上々で、関係者をにんまりさせている。 仙谷由人行政刷新担当相は12日、事業仕分けの会場を視察。スタッフから「ネットのアクセスがピーク時で1万5000あった」との報告を受け、累計数10万人がネット上で仕分け作業を見ていたことを確認して笑顔を見せた。 人気の一因とされるのが、個性豊かな56人の民間の仕分け人だ。政府税制調査会会長などを務めた石弘光放送大学学長や川本裕子早稲田大大学院教授ら経済、財政に詳しい著名な学者や、米国人エコノミストらが名を連ねている。 ただ、刷新会議幹部は「政府の審議会メンバー経験者も含め、有名人起用はあくまでマスコミ向けだ。議論の中心は仕分けを理解している地道な人たちだ」と本音を漏らす。実力派の中に著名人を配した劇場型の予算編成が、着々と進んでいるようだ。