ソニーは12日、米国や中東の投資会社などとともに英音楽大手EMIの著作権を管理する音楽出版事業を買収することでEMIの株主である米金融大手シティグループと合意したと発表した。 買収総額は22億ドル(約1700億円)。ソニーの米子会社、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカはマイケル・ジャクソン遺産管理財団と共同で、そのうち約3億2500ドル(約250億円)を出資する。同部門の買収でビヨンセやノラ・ジョーンズなど130万曲以上の音楽著作権を取得し、音楽ソフト事業強化につなげる。 CD販売などを担うレコード部門は音楽大手ユニバーサル・ミュージック・グループを傘下に持つ仏メディア大手ビベンディが19億ドル(約1500億円)で買収する。ソニーは昭和63年に米CBSのレコード部門を買収。平成16年に独ベルテルスマンとの音楽事業統合会社を設立し、20年に完全子会社化していた。 【関連記事】