英語メディアが伝える「JAPAN」なニュースをご紹介するこのコラム、今週は震災と原発についてです。震災と原発事故から1年を前にして、今週は震災や福島第一原発に関する記事が色々と出ていました。福島第一原発を訪れた記事。1年前、実はどうだったのかを改めて点検する記事。そして1年たって何が変わったのか、変わっていないかを点検する記事。「3/11」にかける思いは日本人だけのものではないと、改めて思い至りました。(gooニュース 加藤祐子) ○ 過剰な反応か、賢明な慎重さか 今日2月22日、ニュージーランド・クライストチャーチの大地震から1年を迎えました。去年のこの日から3月11日までの間は、ニュージーランドでおきた犠牲に心を痛めながらも、まさか日本であんなことが起きると予想だにしない、英語でいうところの「blissful ignorance(知らずにいる幸せ、知らぬが仏)」状態で過ごした3週間弱だ
英語メディアが伝える「JAPAN」をご紹介するこのコラム、今週は日本メディアがロンドン発で一斉に報じてからここ数日話題となっている、BBC のコメディトーク番組についてです。「二重被爆者の方を笑った」という報道がされ、被爆者やご家族の方々を始め、多くの日本人が怒っているこの件を、英国メディアも伝えています。このコラムではそれに加えて、では番組で実際にいったい何がどう言われていたのかを少しご紹介したいと思います。どういうことだったのか、よろしければ各自でご判断いただきたいからです。(gooニュース 加藤祐子) ○BBCが謝罪した内容は 日本の主要各紙およびNHKが20日から21日にかけて伝え、ネット上でも大変な話題となった話なので、多くの方はすでにご存知でしょう。 英BBCに「QI」という、クイズ形式のコメディトーク番組があります。「QI」とは「quite interesting(なかなか興
≪特別寄稿≫私の政治哲学−祖父・一郎に学んだ「友愛」という戦いの旗印:鳩山由紀夫(民主党代表)(1) 2009年8月31日(月)18:00 党人派・鳩山一郎の政治信条 現代の日本人に好まれている言葉の一つが「愛」だが、これは普通〈love〉のことだ。そのため、私が「友愛」を語るのを聞いてなんとなく柔弱な印象を受ける人が多いようだ。しかし私の言う「友愛」はこれとは異なる概念である。それはフランス革命のスローガン「自由・平等・博愛」の「博愛=フラタナティ(fraternite)」のことを指す。 祖父鳩山一郎が、クーデンホフ・カレルギーの著書を翻訳して出版したとき、このフラタナティを博愛ではなくて友愛と訳した。それは柔弱どころか、革命の旗印ともなった戦闘的概念なのである。 クーデンホフ・カレルギーは、いまから86年前の大正12年(1923年)『汎ヨーロッパ』という著書を刊行し、今日の
メイド・イン・ジャパンにあらず、日本の製造業いずこへ――フィナンシャル・タイムズ(1) 2009年7月24日(金)09:00 (フィナンシャル・タイムズ 2009年7月20日初出 翻訳gooニュース) 東京=ロビン・ハーディング、ジョナサン・ソーブル 東京から約1時間の郊外にある海辺の町では、缶のようなサイズの建物が何列も並んでいる。建物の中ではエメラルドグリーンの機械が、工業部品としてもっとも基本的な、鉄の輪っかを次々と作り出している。機械の軸を支えて、ローラーやボールが回る、ドーナツ状のものだ。 藤沢市の日本精工(NSK)工場が作り出すベアリングは、500年前にレオナルド・ダ・ビンチがスケッチしたプロトタイプによく似ているかもしれないが、研究開発には相当の予算をつぎ込んできた最先端のものだ。年間の研究予算は100億円で、同社はたとえば機械油の調合を研究する化学者チームを抱えてい
1ドル70円台の日本経済:三橋貴明(作家)(1) 2009年2月21日(土)10:00 超円高で経済破綻? 「79円50銭です! 79円50銭を付けました。史上最高値が、ついに更新されました!……繰り返します。ロンドン市場で、円が1ドル79円50銭まで買い進められ、1995年に付けた円の最高値79円75銭を上回りました。95年以来、じつに14年ぶりに円相場が最高値を更新したのです! 昨年から予想されていたように、超円高時代の到来です!」 雨はいまも降りつづいている。 7月に入ったにもかかわらず、長梅雨は一向に終わる気配を見せない。 最近の新聞やテレビでは、契約を打ち切られた派遣社員の話題で持ち切りである。明日はわが身だ。中堅クラスの商社に勤めて、はや30年になろうとする自分だ。この年で解雇などされると、さすがに再就職もままならないだろう。 梅雨が重い。湿気を帯びた空気が
身勝手な働く母親として、身にしみる新たな罪の意識について――フィナンシャル・タイムズ 2009年2月19日(木)08:00 ルーシー・ケラウェイとは FTのビジネス経営担当コラムニスト。10年前から続く毎週月曜のコラムで、ビジネス界の流行や流行語をからかったり、オフィス・ライフの悲喜こもごもをクロースアップしたりと、独自の視点でつづってきた。 FT入社から約20年にわたり、エネルギー担当、ブリュッセル特派員、ビジネスコラム「Lex」などを担当したほか、「FTと昼食を」シリーズで多くのビ ジネスリーダーや著名人を取材してきた。金融経済記者としての受賞も多い。著書に「Sense and Nonsense in the Office」「Martin Lukes: Who Moved My Blackberry」など。 1959年ロンドン生まれ。オックスフォード大学卒業(専攻は政治・哲
日本が輸入するご意見番、「外人タレント」の不思議 2008年11月27日(木)18:41 (フィナンシャル・タイムズ 2008年11月21日初出 翻訳gooニュース) ジョナサン・ソーブル 日本に滞在する欧米人が、必ずといっていいほど嫌悪する集団が2つある。そのひとつは「右翼」。黒い街宣車で交通を妨害し、外国嫌い万歳、軍国主義賛成 と大音量で流して回るのに、警察は目を向けようともしない。 ふたつめの集団は、テレビに登場する外国人だ。 テレビで「外人タレント」を見かけると、非日本人の視聴者は本能的に嫌悪感を抱く。この反応は、社会心理学者の良い研究対象になりそうだ。「外タレ」というのはトム・クルーズやビヨンセのことではなく、日本国内だけで有名な外国人を指す。歌手やお笑いタレントとして、という場合もあるが、日本のテレビにはんらんするクイズやバラエティー番組のゲストとしてレギュラー出演
のろのろ「日本式」金融がまた流行するのか――フィナンシャル・タイムズ 2008年9月30日(火)11:14 どうなる世界経済 FTはどう伝えた 強欲な銀行幹部たちのせいで階級闘争が(2008年9月27日) ゴールドマンにとって良いことは米経済にとっても…(2008年9月24日) 衝撃のリーマン社員、「次に進んで」と言われ(2008年9月15日) 思い上がりと破滅の悲劇 リーマン破綻(2008年9月14日) 金融政策の道具箱、入れ替えどきに——フィナンシャル・タイムズ社説(2008年3月17日) ドル下落ペースダウンのために介入を(2008年3月13日) 続・メルトダウンへの12段階 なぜ米政府の救済策でも危機は収束しないか(2008年2月26日) 米経済、前代未聞メルトダウンの危険が(2008年2月19日) マイナス心理のしっくりこないこの感じ(2008年
傷ついたプライドのせいで発火、南オセチアの偶発戦争――フィナンシャル・タイムズ 2008年8月11日(月)20:57 (フィナンシャル・タイムズ 2008年8月10日初出 翻訳gooニュース) クインティン・ピール ロシアもグルジアも今、お互いに必死になって中傷合戦を戦っている。コーカサス地方で勃発してしまった血みどろの小規模戦争において、最初に仕掛けたのはほかでもない相手だと、侵略者のレッテルを押し付け合っているのだ。 ロシア側によると、グルジアの血気盛んなミヘイル・サアカシュビリ大統領が先週わざと、南オセチアの分離勢力に全面攻撃を仕掛けたのが、ことのきっかけということになる。自治州の支配権回復をもくろんだグルジア大統領は、ロシアは直ちに反応しないだろうとあてこんでの動いたのだと、ロシア側はそう言う。 一方のグルジア側はそうではなくて、ことを裏で操っていたのはロシア政府だと主
土がきしむ、やせ細る命の土壌に危機感――フィナンシャル・タイムズ(1) 2008年7月23日(水)17:48 (フィナンシャル・タイムズ 2008年7月16日初出 翻訳gooニュース) FT環境担当フィオナ・ハーヴィー 文明は土から生まれた。地球の表面に広がる薄い表土は、何千年あるいは何十万年もかけてやっと出来上がったもので、このおかげで人類は農作物が作れるようになり、そして大昔の百姓たちは安定した食料源を確保できるようになった。地球を覆うこの土の層は、平均して深さ約1メートルしかない。 しかし今、その貴重な土が危機的な状況にある。「世界中の農地で、新しい土ができるよりも速いペースで、これまでの表土が失われている。このせいで、農地の生産性が低減している」 アースポリシー研究所のレスター・ブラウン所長は著書「プランB」でこう警告する。「表土の侵食が著しいところでは、かつて肥沃な農地だ
日本が行方不明、サミット議長国の姿が見えず――フィナンシャル・タイムズ 2008年7月6日(日)11:18 (フィナンシャル・タイムズ 2008年7月3日初出 翻訳gooニュース) フィリップ・スティーブンズ 質問がある。日本はどこだ? 地理の質問ではない。今週末、洞爺湖の湖畔には世界各国の指導者や同行取材陣が集結するが、別に世界地図を開かなくてもいい。これは、地理と言うよりは心理上の問題なのだ。日本は今でも、世界第2の経済大国だ。しかし政治的には、ほとんどまったく姿が見えない。 来週のG8洞爺湖サミットは日本にとって、国際政治のひのき舞台に立てる珍しいチャンスだ。サミットでは総理大臣や大統領たちが集って、原油価格から地球温暖化、核拡散からマラリア対策にいたるありとあらゆるテーマについて、次々と声明を発表していく。急成長する新興国からは14人もの国家指導者たちが特別出演。中国とラン
日本は税金の「いいとこどり」がしたい――フィナンシャル・タイムズ 2008年6月27日(金)17:04 デビッド・ピリングの記事 ・小沢一郎氏に聞く 総選挙と日本の変化 ・福田内閣支持率、さらなる打撃 ・日本は硬直的かもしれない しかし非効率ではない ・「出島」思考にとらわれる日本 ・日中関係の「毒性」やわらぐ ・全く東京的ではないあらゆるものが それこそが大阪の魅力 ・福田首相に聞く 解散時期は、テロ支援国家は 一問一答 ・日本の新首相、国と党の進む道を見据える ・日本経済と小泉神話 ・福田氏、自民党に警告する ・変わらなければ日本は取り残されると福田氏は ・総理がいなくてもやっていける日本 ・党の魂をめぐる戦い 自民党総裁選 ・安倍政権1年、ひどい1年は辞任で幕 ・日本の政局、膠着状態に直面 ・日本は絶対に原子力を手放さない
タフになった理想主義者 オバマ氏に最大の試練――フィナンシャル・タイムズ(1) 2008年5月14日(水)15:23 FTの米大統領選記事 ・民主党は「6月末までに」決めると党委員長(2008年4月25日) ・民主党はオバマを選ばなくてはならない――フィナンシャル・タイムズ社説(2008年4月20日) ・オバマ氏を取り巻く偏見の包囲網(2008年3月18日) ・ホワイトハウス午前3時 電話をとるのは…ジョン・マケインか(2008年3月6日) ・オバマと空っぽなレトリックという技(2008年2月25日) ・オバマ夫人、「聖人」扱いされる夫に人間味を(2008年2月12日) ・米国政治をデザインしなおすチャンス(2008年2月7日) ・米大統領選の最大テーマは経済に(2008年1月14日) ・時の人:バラク・オバマ 「奇跡」を実現(2008年1月4日) ・2008年のアメリカ
日本は硬直的かもしれない しかし非効率ではない――フィナンシャル・タイムズ 2008年4月30日(水)10:36 デビッド・ピリングの記事 ・「出島」思考にとらわれる日本 ・日中関係の「毒性」やわらぐ ・全く東京的ではないあらゆるものが それこそが大阪の魅力 ・福田首相に聞く 解散時期は、テロ支援国家は 一問一答 ・日本の新首相、国と党の進む道を見据える ・日本経済と小泉神話 ・福田氏、自民党に警告する ・変わらなければ日本は取り残されると福田氏は ・総理がいなくてもやっていける日本 ・党の魂をめぐる戦い 自民党総裁選 ・安倍政権1年、ひどい1年は辞任で幕 ・日本の政局、膠着状態に直面 ・日本は絶対に原子力を手放さない ・FTと昼食を 安倍昭恵さんとランチ ・G8で2位の自殺率 助けを求める声に日本政府も ・それでも昔の日本には
時の人:バラク・オバマ 「奇跡」を実現――フィナンシャル・タイムズ 2008年1月7日(月)13:36 (フィナンシャル・タイムズ 2008年1月4日初出 翻訳gooニュース) エドワード・ルース バラク・オバマ米上院議員が若いころを綴った自伝「マイ・ドリーム」は、多くの読者に高く評価されている。その中で議員は、ウォール街で仕事に就いた1980年代前半の自分が、これからの人生で何をすべきか悩んでいた様子を書いている。ウォール街で就職した彼は悩んだ挙げ句、その数カ月後にはシカゴに引っ越し。貧しい人たちの間で働く地域活動家という、それまでと全く違う生活を送るようになった。その後いずれは、有望な法科大学院の学生としてハーバードに迎えられるのだが、それはまだ数年先のこととなる。 「日本の銀行家やドイツの債券トレーダーと打ち合わせした後、エレベーターのドアに映る自分の姿をチラッと目にする。自
英語とは誰の言葉か 形を変え続けて広まる英語――フィナンシャル・タイムズ(1) 2007年11月30日(金)23:15 (フィナンシャル・タイムズ 2007年11月8日初出 翻訳gooニュース) マイケル・スカピンカー テレビニュースの元アンカーマンで韓国大統領候補の鄭東泳(チョン・ドンヨン)氏は支持率で遅れをとっているかもしれないが、選挙公約にはかなり目を引くものがある。大統領に当選した場合、韓国の若者が英語を学ぶためにわざわざ外国に行かなくてもいいように、国内の英語教育を充実させるつもりだというのだ。英字紙「コリア・タイムズ」は、「英語を学ぶために、家族が離れ離れになる問題を解決する」必要があると、鄭氏がコメントしたと伝えている。 中国では、ユー・ミンホン(マイケル・ユー)氏が創設した英語スクール・受験塾、新東方教育科技集団(ニューオリエンタル・エデュケーション・アンド・テクノ
日本経済と小泉神話――フィナンシャル・タイムズ 2007年10月30日(火)10:07 デビッド・ピリングの記事 ・福田氏、自民党に警告する ・変わらなければ日本は取り残されると福田氏は ・総理がいなくてもやっていける日本 ・党の魂をめぐる戦い 自民党総裁選 ・安倍政権1年、ひどい1年は辞任で幕 ・日本の政局、膠着状態に直面 ・日本は絶対に原子力を手放さない ・FTと昼食を 安倍昭恵さんとランチ ・G8で2位の自殺率 助けを求める声に日本政府も ・それでも昔の日本には戻れない それはなぜ ・日本の軍隊、役割拡大に備える ・FTと昼食を 「国家の品格」藤原正彦さんと ・安倍首相、日本の国際的地位確立を目指す─フィナンシャル・タイムズ単独インタビュー ・日本にまだ潜むデフレの危険 ・小泉の跡継ぎ 人気が隠すよろいのヒビ ・陽も息子も
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