『アクトレイザー』は、エニックス(当時)から発売されたスーパーファミコン初期の名作。魔物を倒していく横スクロールのアクションゲームパートと、人々を導き人口を増やして街を発展させていくクリエイションパートに分かれているのが大きな特徴となっている。 本作の発売当時、PC界隈では『ポピュラス』などの神の視点でゲームをする天地創造系のシミュレーションが非常に話題を呼んでいた。そのため、流行に敏感なゲームファンは本作のクリエイションパートにもいち早く注目。筆者もエニックスが作る流行の最先端ゲームがどんな風になっているのか大いに気になっていたことを覚えている。 ゲームを開始したユーザーの多くが真っ先に衝撃を受けたのは、やはり作曲家、古代祐三氏が手掛けた音楽だったのではないだろうか。大げさな表現ではなく、最初に降り立ったフィルモアで耳に飛び込んできた瞬間から、そのサウンドに心を奪われてしまった人も多かっ
