退職時の未消化有給休暇のトラブル防止策有給休暇は、労働基準法によって取得が義務づけされている法定休暇。継続勤務をすることで、日数が加算され繰り越し分を含め最大で40日付与される従業員も存在します。未消化のまま退職日を迎えるとトラブルの種となります。本記事でトラブル回避策を考えていきましょう。 有給休暇は正式には「年次有給休暇」と呼ばれ、労働基準法で条件が決められています。入社して即有給休暇を付与する企業もありますが、法令上は入社後6ヶ月間継続勤務で10日付与義務が生じます。自社就業規則の記載はどうなっているかチェックしてみましょう。 有給休暇は、条件を満たすことで定期的に日数が加算されます。企業の実態をみてみると、完全取得されている企業は非常に少ないですね。平成26年「就業条件総合調査」結果(厚生労働省)によると、年次有給休暇の付与日数は18.5 日、そのうち労働者が取得した日数は9.0