--首相在任中、靖国神社に参拝しなかったのは 「首相時代は靖国に『行くか行かないかを言わない』という姿勢を取った。それはまず、日中関係を改善し、安定的な関係に戻し、拉致問題への協力、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りへの支持などを得るためだ。その上でしかるべきときに参拝しようと考えていた」 --その際、中国にはどう接したのか 「靖国参拝の中止を要求されても絶対に『参拝しない』とは言わず、靖国にはいつでも行けるというフリーハンドを持ち続けることを原則とした。そのことによって(日本の首相の靖国参拝が国内政局不安定化に直結する)中国政府に対する主導権を握った」 --それは成功したか 「外交的にはさまざまな批判や見方はあるかもしれないが、所期の目的は果たした。しかし、それ以来、首相の靖国参拝が途絶えたことでは禍根を残したと思っている」 --参拝すべきだったと 「(平成18年10月の)私の訪中後