第47回衆院選は14日、投開票が行われ自民・公明両党が326議席を獲得し、引き続き安定した政権運営を行う見通しとなった。一方で反自民票の受け皿として共産党が21議席を獲得する大躍進。まもなく開かれる特別国会の議席配置によっては今後他党を巻き込み、史上初の共産党政権が発足する可能性も浮上した。 「ここまで伸ばしてくるとは……」。公示前勢力を維持する大勝にもかかわらず、ある自民党幹部は浮かない顔を見せた。共産党が大きく議席数を伸ばしたからだ。 共産党は選挙前の8議席の倍以上となる21議席を獲得。単独で法案を提出できる20議席を上回った。また沖縄1区で勝利し、18年ぶりに小選挙区でも議席を獲得した。 与党幹部が懸念するのが24日にも召集される特別国会だ。共産党の議席が院内の両極に配置されると、中央部に挟まれた非共産勢力が全て共産勢力に取り込まれる可能性が出てきた(図説参照)。保守派が唱える「共産