仕事上も重大な関心があるので、最近何人かのアメリカの市場関係者(主に住宅担保証券運用担当者)および米国不動産関係者に突撃インタビューを試みた結果をメモ書き程度に残しておきたい。 マーケットの見方は分かれているが、市場関係者はヘッドラインほどベアではない。たいしたことないという立場の人の最大の根拠は、米国の雇用が依然として極めて強いと言うことである。確かにNAIRU(インフレを加速しない下限失業率)を下回るのではないかと言われるほどであるから、体感的な景気もかなりいいし、物の値段もそこそこ高い。こういう状況で、「普通の人々」がローンの支払いを滞らせるケースは限られているのではないか、と言うことである。 サブプライムの問題を、むしろ一部の会社の異常な貸付慣行のせいだと言い切る人も居た。実際のところ、一時期住宅ローンを申し込む人に「所得証明」やその他重要な書類の請求を一切省いてしまうという考えら