日本銀行は26日、シンガポールの中央銀行にあたるシンガポール通貨庁との間で、新たな資金供給の枠組みで合意した。現地に拠点のある邦銀がシンガポール・ドルを必要とした際、新たに日本国債を担保に、同通貨庁から資金供給を受けることができる。 日銀がこの枠組みを設けるのは、アジアではタイに続き2国目。この秋にも運用を始める。これまで日本国債を担保に資金を調達する場合、いったん日銀から円通貨で借りる必要があった。今後はシンガポール通貨庁から、直接、現地通貨での調達が可能となる。 シンガポールは日本の輸出先としては7番目に大きい。700近い日本企業が進出するなど、近年、日本経済との結びつきが強まっている。 関連記事日銀の資金供給量、過去最高 前月比13.9兆円増7/2市中の通貨量、伸び率最大に 5月、日銀速報6/12〈ロイター〉日銀、次回決定会合で期間2年以上の資金供給議論へ=関係筋6/1〈ロイター