映画「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」は、公開当時、見終わった後に、「なんだこれは!?」と私を驚かせた。押井守監督の大傑作である。映画の中で時空をぐるぐると観客も一緒に彷徨うという感じの後味は、未だに他の映画で味わえていない。 映画レーベル、Cinema Labの第一作。昔のATG的なレーベルにしたいというニュースを観たが、その一作目が、過去作のリメイクみたいな物作ってどうするのか?それも、はっきり言って、つまらない作品だ。本広克行監督は、自主映画をメジャーで撮りたかったのか?そして、この脚本で押井守氏は納得してGOをかけたのか?結果的に新しい感じの日本映画を制作をするような志はあるのか?そんな物、私には全く見えなかった。 最近では、これほど、日本映画の作品に憤ることもなかった。デジタル制作の中で、それなりに完成度は昔に比べて安定している感じがしていたからだ。アニメ作品の質の向上