京浜臨海部国際戦略総合特区を拠点に研究開発が加速している人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術を活用した再生医療の産業化をテーマにしたセミナーが11日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区のパシフィコ横浜で開催され、企業や大学関係者ら約250人が参加した。特区推進を担うライフイノベーション地域協議会(金澤一郎会長)の主催。第一線で活躍する研究者や事業者が、最新の成果を報告した。 金澤会長は「再生医療は本当にニーズが高く、今後、大きな市場になることは明らか。研究者、企業、評価機関など特区には産業化に必要なすべてのものがそろっている」と、着実に進む特区形成に期待を込めた。 特区の殿町3丁目地区(川崎市川崎区)の実験動物中央研究所(実中研)と共同で、iPS細胞を使い脊髄損傷の治療法開発に取り組んでいる慶応大学の岡野栄之教授は、新たな研究テーマとして注力しているアルツハイマー病の治療薬開発の進展