近年、「ITアーキテクト」という職種が注目度を増しています。情報システムが社会インフラとしてなくてはならない存在になっている現在、その良否、出来不出来が直接生活に響いてくる場面も増えてきています。その情報システムのアーキテクト(建築家、設計者)という立場であるITアーキテクトとはいったいどのような職業なのでしょうか。 ITアーキテクトが求められている背景や果たすべき役割 IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が定めるIT関連の職業に従事する人材が持っている(持つべき)スキルを規定したITSS(ITスキル標準)V2では、IT人材の職種を11に分類しています。その中に「コンサルタント」「ITスペシャリスト」「プロジェクトマネジメント」等の職種に並んで「ITアーキテクト」があります。"IT"の文字が示すように技術的な側面が強調されており、"スペシャリスト"とも異なるグローバルな観点を持つ職種と