共産党の小池晃書記局長は8日の記者会見で、自民党の麻生太郎副総裁が台湾有事を念頭に「日本、台湾、米国をはじめとした有志国は強い抑止力を機能させる覚悟が求められている。戦う覚悟だ」と述べたことを批判した。「戦う覚悟というのは極めて挑発的な発言だ」と強調した。 抑止力に関しては「相手に恐怖を与えることであって、まさに軍事対軍事の悪循環を引き起こすものだと厳しく批判してきた」と指摘。その上で「麻生氏の発言はまさに抑止という考え方の危険性を赤裸々に語っている」と述べた。 また、「そもそも台湾防衛に防衛力を使うとおっしゃったわけで、専守防衛に明らかに反する発言ではないか。日本に必要なのは戦う覚悟ではない。憲法9条に基づき絶対に戦争を起こさせない覚悟こそ求められている」とも語った。 一方、中国軍のハッカーが2020年秋に機密情報を扱う日本の防衛ネットワークに侵入していたと米紙ワシントン・ポスト電子版が