引用元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1377589935/ 1 君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ 2 人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香に匂ひける 3 ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ 4 今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならでいふよしもがな 5 来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ 6 秋風にたなびく雲のたえ間より漏れ出づる月の影のさやけさ 7 長らへばまたこのごろやしのばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき 8 天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも 9 心にもあらで憂き夜に長らへば恋しかるべき夜半の月かな