【パリ共同】未来的なデザインなどで20世紀後半のファッションに革新をもたらし、世界的なブランドを築いたフランスの服飾デザイナー、ピエール・カルダンさんが29日、パリ近郊の病院で死去した。98歳。死因は明らかにされていない。フランスのメディアが伝えた。 1922年にイタリア北部で生まれ、幼い頃に両親とフランスに移住した。45年からパリで本格的に服作りの仕事を開始。ジャン・コクトー監督の映画「美女と野獣」(46年)の衣装を手掛けたほか、クリスチャン・ディオールの店で働いた後、50年に独立した。 カッティングのうまさから「はさみの魔術師」の異名をとった。