中国産食品の安全対策、香港を見習え 信頼しきっていた日本メーカーの食品でさえも賞味期限を偽って販売していたことが明るみになるなど、最近食品の安全性に対する問題が深刻になっている。農水産物や食料加工品の多くを輸入に頼っている日本にとって、海外からの輸入食品に関しても気をつける必要があることはいうまでもない。 単に現地での生産・検査体制にとどまらず、現地に進出し現地で原料を調達し食品に加工している日系メーカーの輸入食品にも気を配らなければならない。日本の輸入食品の14%(重量ベース)が中国から、中国からの輸出食品のうち34%(金額ベース)が日本向けであるといわれており、中国から日本に輸入する食品の安全性も見過ごすことはできない。 ここで、手本となるのはやはり香港だ。香港は食料の総てを輸入に頼っている。野菜類の大半を広東省から輸入している香港では食品の安全性についてかなり神経をとがらした議