福岡県飯塚市で女児2人が殺害された「飯塚事件」で、死刑が執行された久間三千年(くまみちとし)・元死刑囚(執行時70歳)の遺族の再審請求を受け、福岡地裁が、裁判で証拠採用されたDNA型のネガフィルム2点を警察庁科学警察研究所(科警研)から取り寄せていたことが分かった。弁護側は「再審を判断するため裁判所が慎重に証拠を精査し始めた」と評価している。 関係者によると、飯塚事件の再審請求を巡って福岡地裁が資料を取り寄せたのは初めて。この資料は公判で検察側が証拠として提出し裁判所が証拠採用していた。ネガフィルムを保管していた科警研から2月中旬に取り寄せたという。 飯塚事件では、殺人罪などに問われた久間元死刑囚が無罪を主張したが、現場に残されていた血液と久間元死刑囚のDNA型が一致したなどとして死刑が確定した。 しかし、09年の再審請求で、弁護側は、実施されたDNA型鑑定(警察庁科学警察研究所のM