アブダビ投資庁のシティグループへの出資。この報道、ちょうど昼時に飛び込み、株急落・債券急騰となっていた前場の動きを一気にひっくり返した。私も驚きました。ただ、周囲の感想は「ちょっと早いんじゃないの」であった。どうせ金出すなら、相手がもっとヘタってからの方が買い叩けるからである。投資庁に投資余力がどの程度あるのか分からないが、8000億円程度は小口に過ぎず、軽く打診買いしてみた、ということだろうか。それとも「何か裏にある」のですかね。この辺は良く分からない。 金融取引がライアーズポーカーであるとした場合、欧米金融機関は持ち札なし、リッチな中東諸国はあらゆる持ち札あり、という構図で、まあ勝負もなにもあったものではない。全面降伏を待てばよいだけである。めちゃくちゃ安く経営権を握れるかもしれないしね。一方、リッチな中東諸国にとって、早めに金を入れるメリットは何かあるのだろうか。裏取引がない、とした